「生物多様性を感じよう! オンライン観察会2021」第1回開催レポート

開会挨拶 環境省 自然環境局長 奥田直久

 みなさんこんにちは、自然環境局長の奥田です。今日は出張先の奄美大島から挨拶をさせて頂きます。皆様には『生物多様性を感じよう! オンライン観察会2021』第1回にご参加いただき、誠にありがとうございます。講師の養老孟司先生と阿部夏丸先生にはお忙しい中にご出演いただき、厚く御礼申し上げます。

 このイベントは環境省が続けてきた「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの一環として行っています。3年前に『森里川海大好き!』という子供向けの本を作りました。これまで3回読書感想文コンクールを実施し、同時にイベントを開催してきました。

 しかし去年からコロナウイルス感染症の影響もあり、皆さんで集まることが難しくなってしまいました。そのため今回初めて、オンラインでの自然観察会を企画させて頂きました。直接自然とふれあって体験できないのはとても残念な気持ちもしますが、日本全国の皆さんが一緒になって繋がるというオンラインならではの良さもあります。全国の皆さんで感動を分かち合うというは、決して悪くないことだと思います。その意味でも、今日はどんなイベントになるのか、私自身もワクワクドキドキ楽しみにしています。

 今日は、北は北海道の知床半島、南は沖縄県の西表島から環境省のレンジャーも出演させて頂きます。さて、ここで問題です。知床と西表、この二つの共通点は何だかわかりますか? どちらも国立公園ですが、実はどちらも世界自然遺産に指定されています。宝として世界に認められたことになり、将来に受けついでいかなければならない貴重な場所です。

 今日私がいる奄美大島は今年7月に、徳之島、沖縄島北部、西表島とともに世界自然遺産に指定されました。実はその式典に出席するため、昨日奄美大島にやってきました。

 今日はどんな自然を夫々の地域から紹介してもらえるのか、皆さんと一緒に分かち合えるのが楽しみです。実は自然とふれあえるのは世界自然遺産の様な自然の豊かな場所だけではなく、皆さんがお住いの地域にある身近な自然、人と自然が共生して一緒に暮らしている様な場所もとても大事です。そうした場所で皆さんが自然とふれあうことも、いろんな意味で大切だと私は考えています。そんなことについても、今日皆さんとお話が出来たらありがたいと思っています。2時間半の短いイベントですが、一緒に楽しんでいきましょう。よろしくお願いします。

森里川海プロジェクト 趣旨説明

森里川海プロジェクトの趣旨と、森里川海のつながりの大切さについて、細田容子主査より参加者に向けた説明を、下記のスライドと原稿を基に行った。

スライドに、「森里川海は、なぜ大切なの?」と書いてありますが、
なぜ、大切だと思いますか。
私たちの、食べ物も、飲み物も、洋服も、おうちも、すべて、森里川海の自然の恵みから作られています。 私たちが日々吸っている空気は森から、飲んでいる水は川から、そして食べているお米や麦は里から、 魚や貝類、海藻などは、海ではぐくまれて、私たちはその恵みをいただいて生きています。 また、スライドのように、水は循環し、私たちも生き物として、この循環の中で命をつないでいます。

森里川海はそれぞれ恵みを生み出しますが、お互いのつながりの中で、その恵みを大きく育てます。森の土にしみこんだ雨水は、ミネラルを含んで川に流れ、里の作物を育てて、海でたくさんの生き物をはぐくみます。だから、「森は海の恋人」なんて呼ばれています。

私たちの暮らしは、森・里・川・海のつながりの中にあり、私たち一人一人が、森・里・川・海の恵みを意識した生活を送ることが大切です。

でも、今、行き過ぎた開発や森林の手入れ不足などによって、そのつながりが絶たれて、機能が低下し、森里川海の恵みが失われつつあります。

そこで、この「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト」は、自然資源を象徴する「森」「里」「川」海」を保全・再生してつなげること、また、それぞれにかかわる人をつなげること、農山漁村と都市部とをつないで、国民全体で「森里川海」の保全とそれにかかわる人たちを支えることを目指しています。

森里川海をつなげて支えていくために、今日は、楽しく自然に親しむことを目的として、「生物多様性を知ろう!オンライン自然観察会2021」を開催します。
生物多様性って聞いたことがありますか。
――私たちをとりまく環境のこと、生きものすべてを表しています。
地域に固有の自然があり、それぞれに特有の生きものがいること、そしてそれぞれがつながっていること。 生きものたちの豊かな個性と繋がりのことをいいます。 地球上で40億年をかけさまざまな環境に適応して進化し、現在3000万種とも言われる多様な生きものが生まれました。

生物多様性には3つの多様性があって、
①つは、生態系の多様性 干潟・サンゴ礁、森林草原、湿原、河川などがあり、森には森の生き物が集まって森の生態系があります。
②つめは、種の多様性・・・動物や植物、細菌などそれぞれの種類が生息していることをいいます。
(地球上の推定生物種は500万から3000万種、日本では認知の生物種数は、9万種以上と、分類されていないものを含めると30万種を超えると推定されています。)
③つめは、遺伝子の多様性 ・・・同じ種の中に個体ごとに違いがあること。(例)あさりはあさりでも、貝殻の色や模様が違いますよね
多様性ってとっても大事ですよね。
今日の参加者も、みんな一人ひとり違う、おうちの環境も生活の仕方も違う。その皆が集まって「オンライン自然観察会」を行うということで、今日は私もとっても楽しみにしています。
では、お勉強はここまでとします。

第一部 国立公園よりオンラインで中継

 第一部では、知床国立公園と西表石垣国立公園から、事前に制作した5分程度の動画を上映して参加者に視聴して頂き、終了後に参加者からの質問などについて、現地レンジャーから直接回答して頂いた。

1.知床国立公園

現地レポート
 知床羅臼ビジターセンター 自然保護官 塚本康太(つかもと こうた)
動画制作
 知床世界遺産センター 国立公園管理官 山田秋奈(やまだ あきな)

現地からライブで知床国立公園について紹介した塚本自然保護官

知床国立公園の生物多様性とその魅力を紹介する動画を制作した山田管理官
動画では知床ならではの流氷、サケの産卵、海鳥などについて見せてくれました。

参加者からの質問

Q.海の中でも、イクラは出来るんですか?
A.サケの卵がイクラですね。たくさん卵を抱えたサケを海で捕ってきたら海でもイクラがとれると言えるかもしれません。だけどもサケが卵を産むのは川かな。ここは上流すぎるけど、もうちょっと下流の川幅が広い所でサケは卵を産んでます。ですから、イクラがとれるのは川という方が自然かもしれません。
Q.北海道に昆虫はいますか? カブトムシはいますか?
A.いっぱい、いますよ! いま私の周りにも小さな川の虫、カワゲラとかカゲロウとか小さい生きものがたくさん飛んでますよ。もちろんクワガタもすんでますよ。カブトムシは北海道にはもともとはいなかったはずだけど、最近はすんでるという話も聞いてます。

2.西表石垣国立公園(西表自然保護官事務所)

現地レポート/動画制作
 上席自然保護官 竹中 康進(たけなか やすのり)
川と海が交わるマングローブ林の植物や生きものをご紹介いただきました。

動画ではマングローブ林の一日の様子や、そこで暮らすカニや鳥などの生きものを見せてくれました。

参加者からの質問

Q.北海道では魚がすんでいましたが、マングローブ林にも魚はすめるんですか?
A.マングローブには水があるときとないときがあって、水がない干潮のときは貝が見られたりカニがいたりしますが、水がある満潮のときはマングローブの木の根っこが隠れるくらい水がくるので、その根っこのところに小さな魚やいろんな魚がいたりします。いろんな生きものがすめるのがマングローブ林の環境です。
Q.マングローブにはサンゴはすんでいますか?
A.サンゴがあるのは、もうちょっと水があるところです。マングローブからもっと沖に行くとサンゴがあります。マングローブがあるのはちょっと陸側ですね。西表島ではちょっと泳いでいくとサンゴ礁がありますので、ぜひサンゴも見に来てください。
Q.鳥っていますか?
A.いっぱいいますよ。西表に一年中すんでるのもいるし、春とか秋に別の場所からくる鳥もいて、鳥はたくさんいます。西表に来たら、大きな鳥も小さな鳥もいますよ。
Q.西表島のマングローブには昆虫はいますか?
A.マングローブにも昆虫はすんでいて、マングローブにしかいない昆虫、マングローブの環境にあった昆虫がいます。

第二部 観察会の上映とご講演

講師:児童文学作家/読本『森里川海大好き!』メインストーリー「大発見は足もとに」著者 阿部夏丸

最初に、阿部先生が愛知県豊田市を流れる籠川(矢作川の支流)で撮影した自然観察会の動画を上映した。

動画上映に続いて、「いろいろいるから面白い」というテーマで、ご講演して頂いた。

 なかなか面白い川だったでしょ。橋の上からは見えない生きものも、川に入って網を入れれば、たくさん生きものと出会えます。みんなも川に入って、宝探しの様な気持ちで遊んでみてください。それでは写真を見ながらお話をしたいと思います。

 今回捕れた生きものの話をしますが、みんなはどの魚に興味を持ったかな。これじゃないかな、ライギョという魚です。カワイイでしょ。特定外来生物なんですが、子どもたちにはとっても人気があります。この魚が面白いのは、魚のくせに溺れちゃいます。普通の魚は水を吸って息をするけど、この魚は水面に顔を出して空気を吸って息をします。だから水面に蓋をすると溺れてしまいます。というちょっと変な魚です。これはまだ子どもなので小さいですが、大きくなると魚をいっぱい食べるギャングと呼ばれる魚になります。大きくなると1メートルにもなって、ニシキヘビの様な大きな口を持つ魚になります。でも優しい一面も持っていて、実は赤ちゃんを守ります。子育てをする魚なんです。ライギョは水草にくっつかずプカプカ浮かぶ卵を水草の間に産みます。ほっとくと流れにのってバラバラになってしまいます。だから水草の間やごみの隙間などにまとめて卵を産みます。産まれたあかちゃんはこんな感じで、オタマジャクシみたいでしょ。たくさん集まって泳いでいる魚の赤ちゃんがいたら、ライギョだと思ってください。ライギョ玉です。

 子どもの頃にそれを捕ろうと思って網を構えたら、池の底からギロッと睨むやつがいた。それが実はライギョのお父さんとお母さん。水面に浮かんでライギョ球になっている子どもの下にはお父さんとお母さんがいて、稚魚を守っています。

 今日は魚の口のお話をしましょう。ライギョは口がデカい。口を見てみると歯がすごくて牙が生えています。日本の淡水魚には牙が生えている魚はいませんが、ライギョにはこんな牙が生えています。

 これはナマズ。ナマズには牙がありませんが、針の様な細い歯が、い~っぱい生えています。ライギョの牙やナマズの歯はピラニアの様に魚を食いちぎる歯ではなくて、捕まえた魚は逃がさないで絶対に食べてしまおうというための歯なのでしょう。

 これはコイの口。大きな口だけれど触ると面白くて、耳たぶみたいにやわらかいです。この口で川底の泥を器用に掘って、水草の根っこを食べたりタニシやザリガニも食べちゃいます。やわらかい口でタニシやザリガニを食べれるの?と思うかもしれませんが、コイには喉の奥の方に咽頭歯というペンチの様な歯があって、それでタニシやザリガニをバキバキ砕きます。

 コイは目玉が上についていて、口は下にあります。これはカマツカ。目玉は上の方についていてカエルみたいに飛び出しちゃっていますね。口はミョーんと伸びます。この伸びた口で、実は砂を吸い取って食べます。吸い取った砂の中から栄養になるものだけ胃袋に入れて、砂は鰓からコロコロと吐き出します。掃除機みたいです。

 これはメダカ。目高と書くけれど眼は真ん中だよね。口は先端にあってちょっと上を向いてます。正面からみると目より上に口があるので、ホントは口高だよね。この口で水面に浮かんでいる餌を吸い取る様に食べます。だから上の方に口が付いている。

 これはモツゴ。クチボソとも言って聞いたことあるかな。口が尖ってます。この先端にある口を正面から見ると、やはり上を向いている。メダカと同じく水面の餌を食べることができます。でもね、川遊びの時に見てみるとクチボソは川底の餌をよく食べるんだよね。魚釣りの時も川底で釣れる魚。口が上を向いているのに川底の餌を食べるのは、食べにくいのではと思うけど、モツゴは逆立ちして川底をつつく様にして食べます。口が上についていても、逆立ちすれば一緒かなということです。

 最後にオイカワ。これはみんなが描く魚の絵と大体同じ形の魚かな。口は真ん中です。でもオイカワの仲間でハスというのが琵琶湖にすんでいます。これがハス。オイカワの仲間だから体と鰭の形はオイカワそっくりなんですが、この魚は40~50センチにも大きくなります。オイカワは虫を食べるのに対して、ハスは魚を捕まえて食べます。だから口が大きくて、への字に曲がっている。たぶんこの魚はナマズやライギョの様に歯がほしかったと思うんだ。だけどオイカワの仲間だから歯がない。だから捕まえた魚を逃がさないようにと、口がへの字に曲がってしまったんだ。口を正面から見るとすごいでしょ。MなのかWなのか、こんな風に曲がっている。これは捕まえた魚を逃がさないために、変えてきたということです。

 「理由があるから形がある」。いきものの形というのは、理由があってそういう形になってきたんだと思います。みんなもこれから生きもの観察をするときは、その形を見て「どうしてこんな形になったんだろう」と想像してみるのも面白いかと思います。はい、話はこれで終わりたいと思います。

参加者からの質問コーナー

Q.さっき映っていた川には、水生昆虫とか昆虫類はいますか?
A.ヤゴがたくさんいました。ギンヤンマとか、ハグロトンボとか、コオニヤンマもいたかな。
Q.その川には魚は何種くらいいますか?
A.とれた分だけで言うと、撮影した時だけで20種類ほどいたかな。
Q.夏丸さんは、雨が降った後とかに魚をとるんですか?
A.台風や雨が降った後には、川には近寄らない方がいいよ。いつも僕はおこられていますが、つい行ってしまいます。子どもには教えたくないんだけど、大雨の時は流れが強いので、魚はぜんぶ川の淵に集まってきます。だからでっかい網を持って行って淵をザバって掬うと、全部捕れます。でも危ないから、台風の時は川に近寄ってはいけません。
Q.ライギョは美味しいですか?
A.ライギョは美味しいと言って食べる人もいますが、寄生虫がいるので必ず熱を通して食べてください。淡水魚にはジストマという寄生虫がいるので、必ず火を通して食べる。特にザリガニ。しっかり火を通して食べてください。
Q.捕った中でいちばん小さい魚は何ですか?
A.難しいことを聞きますね。ものすごく小さい赤ちゃんを捕ったことがあります。でも小さすぎて何の魚かわからなかった。それぐらい小さい魚でした。
Q.あの川には、外来種は何種類くらいいましたか?
A.外来種はたくさんはいませんでした。捕ればとるだけ種類は増えていくので、外来種の数はそんなに気にしてないです、僕は。

第三部 参加者による生きもの発表会

 当日はオンラインで全国から18組の親子が参加し「昆虫や草花、海や川の生きものなど、またその写真やスケッチでも良いので、皆さんが事前にご用意したものを見せて紹介してください」ということで、1家族につき2分程度でご紹介いただいた。以下はその概略。

茨城県 てつしさん
飼っているメダカを見せてくれました。

阿部先生:自然の中でも生きものは草の中に隠れているから、なかなか見えないんだよね。

埼玉県 たおさん
お家から30分のところでつかまえたノコギリクワガタが卵を産んで、その卵から産まれて育ったクワガタを見てください。養老先生はどんなところでクワガタを見ますか?

養老先生:ノコギリクワガタだったら、僕がよく見てるのは北海道ですね。それから、奄美大島には種類は違うけどクワガタがたくさんいますよ。
奥田局長:僕も子供の頃に甲虫が好きで、面白いよね。捕まえたら外には逃がさないようにしようね。頑張って育ててください。

東京都 さやかさん
私が一番好きな生きものはゴールデンレトリバーです。一緒に寝てくれて楽しかったから。特徴は全身が黄色い毛で覆われていて、盲導犬としても有名です。イギリスの犬で、獲物を持ってきてくれます。おばあちゃんの家にいます。

養老先生:犬も嫌いじゃないけど、ネコと違って手間がかかるから。猫はほおっておけば良いので。(笑)
鳥居参与:15歳まで生きたんですね。長生きしましたね。

東京都 さらさん
500円硬貨の裏に何が書いてあるか知っていますか? それは植物の桐の模様です。私は葛西臨海公園で植物の観察をしてきました。そこには大きな桐の木がたくさんありました。12メートルにもなりますが、種はこんなに小さいです。知らないことを知るのは面白いと思います。

養老先生:桐の木がたくさんあったのね。葉っぱに虫はついていませんか? キリノイボゾウムシという、まん丸で可愛いのがよくついています。葉っぱをかじってます。

東京都 かなえさん
ガマガエルです。捕まえられないので、絵にかきました。保育園の3歳の時に初めて見ました。ニホンヒキガエルが正式名称。皮膚で呼吸出来て200メートルも移動できます。見かけから怖がられているけれど、私はとてもかわいいと思います。知れば知るほど魅力のある生きものだと思います。

阿部先生:本物を見て触ってきてる子の絵は違うね。うまい! ヒキガエルの赤ちゃんはめちゃくちゃ小さくなかったかな。ヒキガエルは森の中で育ってあれだけ大きくなるので、どれだけ虫を食べたのかな。と想像すると豊かな森が見えてきますね。

東京都 なおきさん
馬について発表します。野生の馬は宮崎にしかいないんですが、馬の絵を描いてみました。そしてこれは、馬のウンチの絵です。

奥田局長:馬のウンチは臭かったかな。食べ物によってウンチのにおいは違うので、こんど探してみてくださいね。ウサギのウンチは草のにおいがしたりします。

東京都 かずみさん
セミを紹介します。足立区で見つけたセミの抜け殻を集めました。最初に鳴いていたのはニイニイゼミ、最後まで鳴いていたのはツクツクボウシです。ツクツクボウシは神社の杉の木に、アブラゼミとミンミンゼミは桜や榎にいました。セミの幼虫がどんな木につくのか知りたいです。

養老先生:クマゼミはいなかったのね。木の種類もあるし、日当りや乾燥度によっている場所が違います。抜け殻はいつまでも残っているので、カビ除けにもなるよ。

東京都 ゆきながさん。まさきさん
自由研究について発表します。これはトウキョウヒメハンミョウです。鳥に食べられないようにするため、鳥に見えにくい色と模様になっています。一方で栃木で見つけたコハンミョウは赤い色が目立つハンミョウでした。どんな色だとトウキョウヒメハンミョウが目立たないのか調べたところ、明度が低い色だと目立たないことがわかりました。

養老先生:目立つか目立たないかで何が大事かというと、誰が見てるのか。人にとっては目立たないとうことでしょうが、もしかしたら鳥には目立つかもしれない。それは鳥にならないとわからない。見かけの色ではわからなない、誰が見るのかが一番根本にあるから。

東京都 たいようさん
パワーポイントでやります。カマキリが脱皮をするところを観察しました。1匹目は2回脱皮しましたが、2匹目は2回目の脱皮で失敗して死んでしまいました。カマキリがバッタを食べるところを再現します(カマキリに扮装した動画を見せてくれました)。このようにしてバッタを捕まえて食べます。

養老先生:いまカマキリになったところです。カマキリはミツバチを捕まえるときに、鎌の外に頭がいって、反対側の鎌の外に針がいきます。だから嚙まれないし刺されない。それを口の前に近づけると目の前にあるのは、蜜を含んだおいしいお腹。それを食べます。(なんと養老先生が、カマキリの刺繡が入ったシャツに急きょ着替えてくれました。一緒に記念撮影です。)

長野県 しゅんすけさん
僕は2018年に初めて虫取りにいって捕れたのは、カブトムシのメスとコクワガタのメスでした。今年の5月にライトトラップをやって、カブトムシのオスが捕れて、カブタロウと名前を付けました。その後にノコギリクワガタのオス3匹、メス1匹も捕れました。一番大きいクワガタが一番長生きしました。最後に昨日捕まえたゲンゴロウの写真です。

養老先生:僕も子供の頃にはゲンゴロウをよく捕りましたが、だんだん見なくなって最近は全然見てません。

長野県 あつきさん
これは家の近くで捕れたシカの角です。もらったものです。重さは2.6キロあります。次はカヤネズミの巣です。おうちではカイコを育てて、繭から糸もとってみました。近所のスズメを調べて新聞もつくりました。

阿部先生:長野では茅で巣を作っているようだけど、こちらではいろんなもので巣を作っているよ。テニスボールに穴を開けてカヤネズミのいる場所に置いておくと、すぐにやってきて巣にしちゃいます。
堀上課長:カイコにクワの葉をあげてるんですね。(お家の裏にあります)。カイコはたくさんいるのかな。(ハイ、可愛いです。でもいっぱいいるとちょっと気持ち悪いかも)。可愛がってあげてください。

愛知県 たいがさん
家から5分のところにある、かのり川で出会った生きものを6種類紹介します。オオキンブナ、マナマズ、ミドリガメ、スッポンもいました。これは何でしょう。ドジョウとフナです。6月から飼って。ドジョウは水面まで来て餌を食べます。

阿部先生:かのり川は家から近いので時々行きます。そのあたりでは、一番最後までタナゴがいたよ。イチモンジタナゴも最後までいました。ミドリガメが山ほどいるよね。川は変わっていくけれど、まだまだ面白いのがいるので、いっぱい覗いてみてください。

滋賀県 がくさん
田んぼの水路でつかまえたスッポンです。大きくなったら逃がします。

阿部先生:家の近くにスッポンがいるなんて、いいね。お腹はオレンジ色かな。(オレンジだよ)。赤ちゃんのお腹はオレンジ色で、すごく可愛いよね。大事に可愛がってあげてください。

兵庫県 かえでさん
私は固定カメラを使って野生動物の観察をしました。1年間にニホンジカ、イノシシ、ツキノワグマ、テンが写っていました。実際に動物を見たくなったので裏山に行って車の中からライトセンサスをしたら、アライグマ、シカ、タヌキ、テンを見ることが出来ました。

鳥居参与:お父さんと一緒にカメラを仕掛けにいったんですね。(去年の3月から4月に撮れた写真です)。その頃と今で何か違いはありますか。(季節によって違います)。こうした動物たちは夜行性で身近な場所にいてもわからないので、ぜひこれからも続けていって、変化を調べてほしいです。
塚本自然保護官(知床国立公園):カメラで撮ってすごいね。知床でもカメラをしかけています。ビジターセンターのすぐ近くの川で、夕方4時にヒグマが写っていましたよ。何時ごろに出ているのかも見ていると、意外と寝坊助だったりすることがわかったりして面白いよ。

兵庫県 ののはさん
私が発表するのはカワバタモロコです。コイ目コイ科に属する小型の淡水魚で、日本だけに分布する種です。地図の赤いところに生息し、全ての県でレッドリストに登録されています。日本一ため池の多い兵庫県でも、生息地は30カ所しかありません。ビオトープのカワバタモロコを水槽に入れて飼ったのですが、水面に網をしていなかったので、飛び出して死んでしまいました。私は日本の自然をできる限り残していきたいと思います。

阿部先生:僕も飼って観察したことがあります。大きなたらいで最初は可愛い可愛いと飼っていたら、知らないうちに何百匹にも増えちゃった。たくさん増えるとだんだん可愛くなくちゃうんだよね。カワバタモロコを飼ってよくわかったのは、俺ってわがままな人間だなということでした。でもね、またぜひ挑戦してみてください。

広島県 ひなたさん
これはオオクワガタです。

養老先生:捕ったんですか? (スマトラオオクワガタです)。じゃぁ買ったんですね。大きいですね。

福岡県 ゆりのさん
朝からお花のお絵描きをしてました。ここにはお花がたくさん咲いています。隣で咲いているのは外来種のアメリカアサガオです。いま、皆でお祭りをやっているところです。

熊本県 いつきさん
キャンプで五ヶ瀬川の支流でドンコやシマゲンゴロウ、タイコウチやミズカマキリ、トノサマガエル、ドジョウなどを捕まえました。ドジョウは手にのせるとヌメヌメしていました。ミズカマキリは小魚を捕まえて体液を吸っていました。タイコウチの縄張りはどれくらいの範囲なんですか? 毎年同じ場所で捕れるのは、そこが縄張りだからですか?

阿部先生:タイコウチが同じ場所で捕れるのは、その場所が居心地がいいからなのかなぁ。タイコウチに限らず魚もそうですが、毎年同じ場所に同じ時期に行って観察すると、いろいろな変化が見えてくるかもしれませんね。

ファシリテーター 川嶋:以上ですね、皆さんありがとうございました。最後に拍手で終わりましょう!

司会進行を務めた細田さん。

第三部 ご講演「自然と人間について」

東京大学名誉教授/解剖学者
読本「森里川海大好き!」編集委員長
養老 孟司(ようろう たけし)

 皆さんが一生懸命発表してくださったので、もうお説教はいいかなとう感じですね。見ていてしみじみ思うのは、日本は自然の豊かな国だということです。子どもたちが見せてくれた生きものが、僕が子供の頃に親しんだものばっかりだったので、懐かしかったです。

 今日は西表島からミナミコメツキガニが紹介されました。僕は鎌倉に住んでいますが、生まれて初めて両親に海水浴に連れていかれたとき、僕があっという間にいなくなってしまって大騒動になったらしいんです。その時実は滑川の河口で座り込んでコメツキガニを見てたんですね。親は溺れたかと思って海を探したんだそうです。コメツキガニはとっても面白くて、小さなまん丸の砂の粒をつくります。西表の動画にそれがたくさん出ていたので、とっても懐かしかった。ヒキガエルも子どもの頃からよく見ていて、最近鎌倉の家にはいなくなっちゃいましたが、卵が3月の初めに産み付けられて、いろんな思い出が皆さんの発表を見てて次々浮かんできました。それを生物多様性と言うんでしょう。

 僕はいま箱根にいるんですが、何を考えてやっているかと言うと、このあたりの虫を調べて周囲の地域とどこが違うかということをやってます。

 最初に細田さんが種内の多様性と言いましたが、メダカならメダカが場所によって違う、それと同じようなことをゾウムシでやってます。何故かというと、虫には珍しい虫とごく普通にいる虫があって、ごく普通にいる虫はそれこそ虫で、馬鹿らしいからみんな調べない。僕はごく普通にいる虫でないと見つけられないので、もう歳ですし、目は見えないし体は動かないから、ごく普通にいる虫の違いを見てるんですね。少し歩いていくと、もう違ってくる。そういう風になってまして、日本の自然と言うのは細かく襞があって奥が深い。

 皆さんぐらいの小学生のときからずうっと見ていると、いろんなことに気が付いていきます。いま非常に残念なのは、何だか知らないけど虫が減ってるんですね。今年神奈川県ではアキアカネ、赤とんぼがあんまり見られなかったと、好きな人が言ってますが、僕もこの間鎌倉で一匹見ただけです。虫は年によってもずいぶん数が変わりますので、ずうっと見てないとわかんないんですけど、なんかやっぱり気になります。

 大きく言って環境問題なんですけど、これは世界的には政治問題になっています。日本ではあまり政治問題になっていませんが、それは日本のいい所かなとも思います。つまり理屈で、あるいは政治運動としてガチャガチャ言うんじゃなくて、ごく普通の人たちが関心を持って、自分が住んでる近所をきちんと見張っていく。世界的に見るといろんな大きな問題が起こっていて、一昨年にアフガニスタンで中村哲さんが殺されましたけど、アフガニスタンの問題は干ばつ。水がなくなったので、先祖代々住んでいた土地に住めなくなってしまった。畑が作れない。そういう状況が国内にあると環境問題と言うのが身近になってくるんだけど、知床から西表まで日本全体が緑で覆われていて、干ばつの様な厳しいことが起こってないので、これは幸せな国だと思いますね。

 実は中村さんはお医者さんでしたけど、もともとアフガニスタンに行った動機は虫で、あの方は蝶々が好きで、モンシロチョウの幼虫はキャベツとかアブラナ科の植物を餌にしてるんですけど、キャベツなどの野菜は大体が中近東が原産ですから。モンシロチョウは世界中で外来種なんですね。もともとの原種はアフガニスタン辺にいたんじゃないか、それもあって調べに行ったとご本人が言ってました。そしたら現地の状況に気が付いてしまって、それで診療所を作ったり、いろんなことを始めたんですね。最後は川を掘ってました。四千メートルくらいの高さの山でも、もう万年雪がない。数日前から富士山が真っ白になりましたが、七千メートルくらいの山だと万年雪が残っているので、万年雪と言うのは貯水池ですから、そこから流れてくる川は水が枯れてないので、今後何十年かは水が枯れないだろうということで、その川から水を引いたんですね。それで何十万人という人が故郷に戻れた。そういうことをやっておられた人ですから。

 身近な自然を良く見てそれと親しんでくだされば、あとで大きくなってから世界中で働けます。虫のいない所には誘われても行かない。というのは日本の方がずっとたくさん虫がいますから。この国の大きな特徴と言うのは、古事記と日本書紀でいちばん多く使われる言葉は「なる」という言葉。これは「実がなる」とも言いますが、草木が生い茂る様。どんどん緑になって行くんですね。外国に行って帰ってくると、ほんとビックリするくらいです。飛行機から日本の地面を見ると、緑でない所が無い。茶色に見えるのは人が何かしらやっている所。オーストラリアでは陸地が見えたら茶色です。木と言えばユーカリとアカシアしかない。ユーカリの新芽が出る時期は日本で言うと新緑ですが、ユーカリの新緑は茶色ですから。赤い。新緑ではなく新赤です。小説家の日野啓三さんが言われたんですけど、この方はソウル産まれで初めて日本に帰ってきたときに、船の上から日本の山を見て、こんなに緑があるところが自分の故郷である筈がないと感じた、と書いています。自分がそこにいると意外と気が付かない。身の回りというのはあまり大事にしないんですね。さっきはいろんな動物とか虫を見せてくれましたが、住んでる人は、ありがたいとはあまり思わない。いて当たり前ですから。少し目を広げて、無理に勉強しなくてもいいですけど「感じが違うな」ということがわかってくれると、より日本の環境が親しくなってきて、大事にしようという気持ちになると思うんです。

 私がいま一番心配してるのは、なぜかわかんないけど虫が減っちゃった。いろんな理由があると思いますけど、そんなことを今から調べる体力もないので、若い皆さんにこれから頑張って、自然のこと環境のことを考えてほしい。

 ひとつ言っておきたいのは、これから学校でいろんなことを学ぶでしょうけど、学校というのは大抵、問題を出して答えを聞くんですね。先ほど細田さんの説明にもあった様に、今我々が見ている生きものは、30億年40億年生きものが生きてきた結果なんです。皆さんもその結果なんです、つまり答えなんです。地球っていろんな環境の変化があって、火山が爆発したり氷詰めになったり、いろんなことがあって生き延びてきた生きものの子孫ですから、結局皆さん方自体が進化の答えなんですね。我々が見ているのは、算数で言えば問題集の回答集で、答えだけ載ってるんですよ。だから答えだけ載っている世界で、問題は何だったのかと考えないといけないのが、環境の話なんですね。

 立派な答えが出てると思える様になるには、随分時間がかかると思うんですけど、僕はこの年になって、しみじみびっくりしています。よく言うんですけど、木の葉っぱをただ見てても、重なっている葉っぱなんか無い。じゃあ葉っぱの付き方の規則はどうなんだろうと考える。造花を作って葉っぱをつけて下さった方がいるんですけど、見た途端に造花だとわかるんですね。葉っぱがそういう風に並んでいる植物を僕は見たことがない。植物の葉っぱを見ただけでも、何か規則がある。その規則というのは答えを言うと、たぶん、陽が当たって光合成をするわけですから、お日様は一か所に停まっていなくて一日ずうっと動いているわけですから、そうするとその植物が最大限光を受けるには葉っぱをどう並べるかという問題を解いている。その答えが、皆さんが見ている木の葉っぱの並び方。その答えは一つとは限らない。

 そんな風に考えていくと、何気なく見てるものでも非常に面白いですね。私は11月に84歳になりますけど、人生で退屈したことがない。今日も天気が良いから、これが終わったら庭に出てアリさんが歩いているのを見てみようかなと思ってます。本当によく歩いてるんで、庭でアリさんが歩いていない場所はないと思う。アリは本当に良く地面のことを知っている。現に自分で歩いて確かめていますから。僕は近所を散歩するのがやっとで、それでも生えている木とか草とか覚えていられないんですけど、アリはきっとみんなで歩き回って、周りの地面に何があるかを全部知っていると思います。そういうのを親しく見ていると、人の考えじゃなくて虫の眼というか、そういう感じに自分がなっていくんですね。

 この間チョコレートの一片をアリの巣のそばに置いたら、それを運んでいくかと思って見ていたら全然運んでいかない。初めのうちは関心がないんです。二三時間経ったら少しアリが溜まっていましたけど。何か口にくわえているアリはきっと巣に運んでいるんだろうと思っていたら、こっちは人間ですから勝手にそう思って見ていると、全然関係なしに壁を登っていったりする。屋根にプランターがあるのでそこに巣があるので登っていくのかと思っていたが、しばらくしてまた見てみると、荷物を持ったまま降りて来ている。なんだ、筋トレやってたのかという感じです。

 ほんとに我々はいかに自然を勝手に解釈しているかがわかる。素直に見ているとびっくりする様なことがたくさんある。今日もいろんな発表をたくさん聞かせて頂いて、とても懐かしかったです。僕も子どもの頃には川にハマってました。川の中でいろんな生きものを見て、それが今はほとんど見られなくなってしまった。さっきシマドジョウを見せてくれた子がいましたが、砂地にいる魚としては、僕にとってはスナヤツメですね。子どもたちはソーメンと言ってました。それを思い出して懐かしかった。

 今日発表してくれた子どもたちが私の歳になる頃には、世界はどうなっているんだろう。日本では環境問題があまり政治問題にならないのは、意外に幸せなことなのかもしれません。アフガニスタンがそうで、ヨーロッパではドイツに緑の党があって正面きって政治問題になっています。大人向けの話ですが、日本でもこの間総裁選があったので注目していたら、環境にふれた人はほとんどいませんでした。それは4人が環境に関心がないからだとは思っていません。一般の方の関心が非常に強くて、ある意味暗黙の了解がある様に進んでいるので。この20年日本は経済発展をしていない。その理由が全くわかんない。景気を良くしようと言っている人たちは、政府がもっとお金を出せと言ってます。それは大型の公共投資をやれと言っていることだと思いますが、そういうことに対してはかなり前から逆風が吹いています。その風というのは誰かが決めたわけじゃなくて、これ以上壊すなという暗黙の了解があるんだと思います。環境に関して。それが日本のいわゆる投資をとめているんじゃないかと思います。そういう分析は全然ない。暗黙の了解というか、空気と世間では言ってますが、その空気が世の中を動かしている。それがヨーロッパになると政党になって緑の党になる。いわば言論の上の喧嘩みたいになって、アフガンに至っては鉄砲と爆弾になっちゃった。そういう意味でも日本はずいぶん幸せな位置にあるので、知床から西表まで、とりあえず目に見えるような問題が起こっていない。これは幸せな国だなと言うしかないんですね。

 古事記や日本書紀の時代から、豊かな自然と言っても、たぶんお題目みたいに聞えてるんですけど、今日発表してくれた子どもたちにとっては、それがお題目じゃなくて自分の実感になってくれている。そういう人たちが育っていったら、やっぱり暗黙の了解で日本では環境問題がひとりでに解決するというか、大きな問題にならないで済むんじゃないか、という風に思ってます。お説教はこのくらいでよろしいでしょうかね。

閉会挨拶

自然環境計画課長 堀上勝

 皆さん今日は長時間参加していただきまして、ありがとうございました。皆さん楽しかったでしょうか。皆さんが観察してきた自然や生きものを、それぞれのお考えや感じ方でまとめて頂いたので、私はとても楽しく見ることができました。自分が子どもの頃を思うと、カブトムシやクワガタを捕ったり、川に入って遊んだりとかしてきたなと思うし、発表の中にあったハンミョウの幼虫を、ノビルだったか植物の葉っぱで釣ってたことを思い出しました。家ではカイコを飼っていて桑の葉をあげていました。そんな生きものとのふれあいは確かにありました。

 現場でやる自然観察会は楽しいし、経験もできて理解も早いですが、オンラインの自然観察会も先生方と一対一で話ができたり、質問をして答えていただいたり、とても新鮮な感じがしました。こういった観察会を、環境省でもこれからも考えていきたいと思います。コロナ禍だから出来ないというよりも、コロナ禍の中で新しくわかってきたことを活かして行きたいと思います。保護者の皆様には、今日参加してくださった子どもたちは、すごく自然や生きものに興味があって自分で何かを調べたいという気持ちが非常に強い。その気持ちをずっと持っていって頂きたいと思います。友だちの間でもそういった話をしてけるようになるといいなと思いました。

 森里川海をつなぐということで、養老先生のお話にもありましたが国際的にはいろいろな事があって、生物多様性という課題を解決するための目標も今年から来年にかけて大きく議論する年になっています。大元にあるのは皆さんのご理解やご興味、関心。そういうことが続いていくことだと思いますので、これからも自然に興味を持っていっていただけれれば良いと思います。

 今日は朝から養老先生、阿部先生にはおつきあい頂き、ありがとうございました。また第2回目に皆様にお目にかかれるのを楽しみにしています。本日はどうもありがとうございました。

オンライン記念撮影

最後に記念撮影をして、終了となりました。