自然環境・生物多様性

佐渡トキ保護センター

 佐渡トキ保護センターは、「トキ」の保護増殖に取り組むための施設として、新潟県佐渡市に設置されました。平成15年10月に日本の野生産最後のトキ「キン」が死亡しましたが、平成11年1月に、中国から「友友(ヨウヨウ)」「洋洋(ヤンヤン)」のペアが贈呈されて以来、飼育下での繁殖が順調に進み、平成20年以降、佐渡島内で放鳥を実施しています。

住所:新潟県佐渡市新穂長畝377番地4
電話:0259-22-2445
管理協力:新潟県環境企画課、佐渡市農林水産課

ホームページ(https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/toki/

※「佐渡トキ保護センター」は、トキの保護と増殖を目的に環境省が設置し新潟県が管理・運営している施設で、センター内は一般公開されていません。

写真:佐渡トキ保護センター


写真:友友(ヨウヨウ)と洋洋(ヤンヤン)
友友(ヨウヨウ)と洋洋(ヤンヤン)

地域の特性

 トキは江戸時代頃までは国内各地に生息していましたが、明治以降の乱獲により数が減り、昭和以降の開発や農薬の多用等による生息環境の悪化で絶滅寸前にまで追い込まれました。昭和56年に佐渡の山中で国内最後の5羽を捕獲し、日本のトキは自然界から姿を消しました。その後、中国から譲り受けたペアから人工繁殖が成功し、トキの数は着実に増えてきました。  平成20年からは、飼育下で増えたトキを再び自然界へ戻す野生復帰の取り組みを進めています。

施設

写真:優優(ユウユウ)
優優(ユウユウ)

写真:洋洋(ヤンヤン)
洋洋(ヤンヤン)

  1. トキ資料展示館
    トキ資料展示館では、トキ保護の歴史、トキの生態、保護増殖、野生復帰の取り組みなどに関する資料を多数展示しています。また、平成7年に死亡した日本産最後のオスのトキ「ミドリ」や「キン」の剥製と骨格標本を展示しています。モニターで「友友(ヨウヨウ)」・「洋洋(ヤンヤン)」等の映像を見ることができます。
  2. 飼育ケージ
    トキ資料展示館からつながる観察回廊からは、隣接する佐渡トキ保護センターの飼育ケージのトキを一部観察することができます。
  3. トキふれあいプラザ
    自然に近い環境が再現された大型ケージがあり、飛翔、採餌、巣作り等トキの生態を観察することができます。                                                                                                      

住所:新潟県佐渡市新穂長畝383-2
開館時間:午前8時30分~午後5時(入館締切 午後4時30分)
電話番号:0259-22ー4123
休館日:毎週月曜日(3月~11月までは無休)、年末年始
ホームページ(http://tokinotayori.com/tokipark/

活動の概要

  1. 個体の飼育・繁殖及び調査・研究
    トキの飼育個体群の充実を図るためのトキの保護増殖事業の実施や資料の収集、研究をすすめています。
  2. 普及啓発活動
    センターの「トキ資料展示館」とセンターに隣接する「佐渡市トキの森公園」において一般の方々が観察・見学できるようになっています。