自然環境・生物多様性

シマフクロウ

1.概要

(1)分類
  • フクロウ目 フクロウ科
  • シマフクロウ
  • 学名  Ketupa blakistoni blakistoni
  • 絶滅危惧ⅠA類(環境省第4次レッドリスト)
(2)分布及び個体数
  • 国内において、北海道及び北方領土に分布
  • 北海道では、道東地域を中心に生息を確認
  • 北海道内でおよそ140羽程度と推定
  • そのうちのおよそ半数が知床半島に分布

    (釧路総合振興局、根室振興局、オホーツク総合振興局、十勝総合振興局、上川総合振興局、日高振興局など道東を中心に生息を確認)

写真:シマフクロウ

2.形態的特徴及び生物学的特性

  • 全長66~69cm、翼開長180cmに達する日本最大のフクロウ
  • 河川や湖沼周辺の森林(落葉広葉樹林、針広混交林)に生息、広葉樹大木の樹洞に営巣
  • 魚類を主食とするが、両生類、甲殻類、鳥類、小型ほ乳類等も捕食

3.生息を脅かす要因

過去の要因
  • 森林から農地及び居住地への土地利用転換に伴う生息可能地の減少
  • 大規模森林伐採と拡大造林による営巣木の消失
  • 河川へのダムの設置、河川改修、漁業(遡上するサケ、マスの河口部での完全捕獲等)による餌資源の減少
現在の要因

 生息地への人間(カメラマン、バードウオッチャー等)の入り込みによる繁殖への影響、漁網への拘束事故、交通事故及び感電事故等の人的要因の増加

4.保護増殖事業の概要及びその効果

 【昭和59年】 環境庁が冬期人工給餌、人工巣箱設置等の保護事業を開始

 【平成5年】 国内希少野生動植物種に指定

        シマフクロウ保護増殖事業計画(環境庁、農林水産省)を策定

 【平成11年】 シマフクロウ野外つがい形成促進計画(アクションプラン)(環境省)を策定

 【平成22年】 飼育下個体群の維持・充実計画書(案)を作成

 【平成25年】 シマフクロウ生息地拡大に向けた環境整備計画を策定

 【平成26年】 シマフクロウ放鳥手順を策定

現在の取組
  • 給餌及び巣箱の設置等による生息環境の整備
  • 生息状況及び生息環境等の調査
  • 野生復帰及び野外つがい形成のための放鳥
  • 交通事故等防止対策

5.他法令等による保護の状況

 【昭和46年】 国の天然記念物に指定

 【昭和57年】 本種の代表的な生息地である知床を「国指定知床鳥獣保護区」に指定

6.参考

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