1.日時
平成29年2月20日(木)13:30~15:30
2.場所
農林水産省 生産局第1会議室
3.出席者
- (委員)
- 玉川大 小野先生、東北大 河田先生、国環研 五箇先生、京産大 高橋先生、琉球大 辻先生、○岐阜大 土田先生、山形大 横山先生(○は座長)
- (環境省)
- 外来生物対策室 曽宮室長、立田補佐、平山係長
- (農林水産省)
- 生産局園芸作物課花き産業・施設園芸振興室 清水補佐、森明係長
- (事務局)
- 自然環境研究センター 邑井主席研究員、森主任研究員
<概 要>
○主に資料1「セイヨウオオマルハナバチの代替種の利用方針(案)」について議論し、利用方針(案)が妥当であるとの意見を得た。また、これらを推進することにより、2020年までに、セイヨウオオマルハナバチの総出荷数量(北海道を除く)の半減を目指すことを確認した。
○委員会の意見を反映した上でパブリックコメントを実施し、それを踏まえ、代替種の利用方針を公表する。
【その他主な発言】
○科学的知見の整理
○今後の方針及び2020年までに進める対策について
<エゾオオマルハナバチについて>
<クロマルハナバチの逸出防止対策>
- クロマルはオスを作る期間が長いことや、オスのサイズが小さいことから逸出する可能性が高くなるため注意を必要する。将来的にはIGR剤(昆虫成長制御剤)によりオスを生産しない形で出荷することなどができるとよい(辻)。
- 代替種の逸出状況については、継続的にモニタリングすべきである(河田)。
- 遺伝子レベルでの外来種問題は、外見上の見分けができないため、本州等ではしっかりした管理が必要である。他の昆虫の例からも予測を超える進化が起きる可能性があるため、リスク評価の想定外が起こり得ることを考えて、管理は徹底すべきである(五箇)。
<巣箱の処分方法について>
- 農業者にとっては、ハチの巣箱を処分することに心理的な抵抗があると考えられるが、処分まで適切に管理することが常識となるような農業者の理解を広げていく必要がある(五箇)。
- 農業者に対し、処分方法に関するアンケート調査を実施して、心理的な負担が小さく、実施しやすい手法を検討してはどうか(河田)。
- 巣箱の出入口を閉じる方法であれば巣内に糖蜜があれば成虫は寿命を全うできるので心理的負担は減るのではないか(高橋)。
- 生物としてではなく、商品として使用期限を設けてはどうか(小野)。
<その他>
- 既に逸出したセイヨウを防除しなければ、代替種の利用を進める意味がない。セイヨウの防除に関する課題はもっとプライオリティを高く示すべきである(五箇)。