特定外来生物の解説
- 和名
- オオカワヂシャ
- 科名
- ゴマノハグサ(Scrophulariaceae)
- 学名
- Veronica anagallis-aquatica
- 英語名
- Water speedwell
- 原産地
- ヨーロッパ~アジア北部が原産、南北アメリカ、アフリカ、オーストラリアに分布する。
- 通称
- オオカワジサ
- 特徴
- ゴマノハグサ科の一年~多年生草本で、高さは0.3~1m。温帯~熱帯に分布し、湖、沼、河川の岸辺、水田、湿地に生育する。
開花期は4~9月。両性花。蒴果は多数の種子を持つ。種子は、風、雨、動物などにより伝播される。根茎で繁殖する。
茎の上部に腺毛のあるものをヒメカワジサf. anagalliformisとする文献がある。 近縁の在来種であるカワヂシャとの形態的違いは、鋸歯が不明瞭でほとんど全縁であること、花が鮮やかな青紫色であることなどである。 - 定着実績
- 1867年に神奈川県相模で採集された。侵入時期は不明とされる。本州(関東・中部地方)で野生化している。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
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■生態系に関わる被害
- 近縁の在来種カワヂシャV. undulataは、準絶滅危惧種に指定されている。オオカワヂシャはカワヂシャと交雑して雑種ホナガカワヂシャ(V.× Myriantha)を形成し、その雑種は発芽能力のある種子を生産することが、野外観察及び人為交配実験から確認されており、在来種の遺伝的攪乱が生じている。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- 水草などとして、輸入・流通はしていない。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。