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 特定外来生物の解説

特定外来生物の解説


マスクラット

和名
マスクラット
科名
ネズミ(Muridae)
学名
Ondatra zibethicus
英語名
Muskrat
原産地
北アメリカ
特徴
1属1種のネズミ目に属する水中生活に適した中型哺乳類。 茶・黒褐・黒が一般的な毛色で、毛は短く密でやわらかい。後ろ足には指のふちにそって短い毛が密生する。縦に平たい尾はほとんど毛がない。肛門腺の分泌物に由来するジャコウのにおいがあり、雄の腺は大きく陰茎の前側に開口する。頭胴長約320mm、尾長は頭胴長の約2/3程度。
定着実績
江戸川周辺流域に限られる。東京都葛飾区都立水元公園や千葉県行徳周辺でしばしば目撃される。水元公園の小合溜一帯で約10数頭が生息しているとの情報がある。
平成21年度までに個体が確認された地点図
被害状況
■生態系に関わる被害
  • ヨシの茎や地下茎、ガマ、ヒツジグサなどの水生植物のほかザリガニや小魚なども食べ直接的、間接的な影響は大きいと考えられる。
  • 海外では、池の堤防に穴を開けるなど環境改変を生じさせ、大きな問題となっている。
取扱い上の注意
長く鋭い前歯をもつ。
備考
イギリスでは完全駆除に成功した。 多種類の内部寄生虫、たとえば線虫類、条虫類、吸虫類の存在が報告されている。 1906年ごろ、ボヘミヤにおいてアラスカより持ち込まれた個体が池の堤防に穴を開ける被害が多数発生し、訴訟問題となった。1927年、チューリンゲンで堤防決壊6件、道路・鉄道の洪水7件が発生。サクソニーでは52件の鉄道損害。モーリッツブルグではダムが決壊した。

※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。


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