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エコツアー7「環境にやさしい富士山と山麓全域のエコツアー」

  • エコツアー7「環境にやさしい富士山と山麓全域のエコツアー」
  • 日時:11月9日 14:00〜16:25
  • エコツアー事業者:NPO法人富士山エコネット
  • 記録担当者:上九一色村 前嶋富和

エコツアースタート(14:00)

天候も良く、紅葉も見頃でエコツアー日和です。参加者は16名。老若男女、幅広い年代の方々が見受けられます。

西湖野鳥の森公園に到着(14:20)

バスで20分程移動し、西湖野鳥の森公園に到着しました。
ガイドの篠原さん、田村さんがご紹介され、参加者が2班に分けられました。それぞれの班でエコツアー全般についての説明があり、いよいよエコツアーのスタートです。
私は、篠原さんの班に同行させていただきました。

(写真) 西湖野鳥の森公園に到着(1) (写真) 西湖野鳥の森公園に到着(2)

丸木舟展示館に到着(14:26)

篠原さんよりこの辺りの事について説明を受けながら樹海遊歩道を歩き始め、6分ほどで丸木舟展示館に到着しました。
珍しげに丸木舟を覗き込む参加者に篠原さんより説明がありました。

(写真) 丸木舟展示館に到着(1) (写真) 丸木舟展示館に到着(2)

樹海遊歩道の散策1(14:30)

落葉樹の中を歩き、奥手に大きな岩のある小広場に到着しました。
小鳥のさえずりが聞こえる中、ここで樹海の解説が始まりました。
「大室山、長尾山の形成、 せのうみの形成、1,200℃の熔岩流が押し寄せ、やがて無数の洞穴が形成されました。その上にコケが育ち、コケの保水性により周辺の植物が育ち、やがて草原となり、現在のこの森が形成されました。このように何百年もかかって、この森は形成され、自然の偉大さ、力強さを感じます。(簡略)」参加者は頷きながら熱心に聞き入っています。

(写真) 樹海遊歩道の散策1(1) (写真) 樹海遊歩道の散策1(2)

樹海遊歩道の散策2(14:40)

岩の小広間から若干、移動し、富士山形成の解説が始まりました。
「小御岳火山が噴火を繰り返し、やがて古富士火山が形成されました。その後の古富士火山の激しい活動により、新富士火山が形成され、新富士火山の活動により、約1万年前に現在の形となりました。富士山は地質から中腹から上には川が無く、麓には熔岩洞穴とたくさんの動植物がいます。(簡略)」

(写真) 樹海遊歩道の散策2

樹海遊歩道の散策3(14:50)

青木ヶ原樹海についての解説がありました。
「1年中、青々としているから青木ヶ原樹海と言いますが、広葉樹が多く見られます。ここには洞穴がたくさんありますが、昔は冷蔵庫の役割を果たして来ました。(簡略)」
参加者から質問がありました。「洞穴はどのくらいありますか?」
篠原さんは答えます。「洞穴は無数にあります。(中略)今、私達が立っているこの下も洞穴の可能性があり、やたらに歩くと大変危険です。」
氷穴を観覧後、散策中、辺りにあった赤松について解説がありました。
「この辺りには赤松が多く見られますが、本来は無いものなので、おそらく一度、伐採されて植えられたものだと思います。」
散策中、参加者から動物や自然についての質問が出され、篠原さんは一つ一つ丁寧に答えています。
途中、ブリスターについての解説がありました。
「中にガスがたまり、耐え切れなくなって、上の岩が落ちたブリスターというものが多く見られます。」
参加者は写真をとったりしながら、熱心に聞き入っています。

(写真) 樹海遊歩道の散策3

樹海遊歩道の散策4(15:05)

散策中、ソヨゴ、ミズナについても簡単に解説がありました。
その後、案内板近くの根が地中に入りきらない倒れた木について、表面のコケの特性(保水性)と交え、自然の偉大さを身振り手振り解説しています。
近くの樹齢40年以上の檜についても解説がありました。
陽気が寒くなり始め、ジャンパーを着たり、手袋をする参加者が増えてきました。
ガイドの篠原さんが散策中の時々に参加者を気遣い、「寒くないですか?」「歩くスピードは速くないですか?」などと声をかけている姿が印象的でした。

(写真) 樹海遊歩道の散策4(1) (写真) 樹海遊歩道の散策4(2) (写真) 樹海遊歩道の散策4(3) (写真) 樹海遊歩道の散策4(4)

樹海遊歩道の散策5(15:20)

檜の奇木・八岐大蛇(やまた・の・おろち)、雨やどりの穴を見学しました。参加者は写真をとったりして熱心に見入っています。
栂の巨木帯(樹齢約300年)の解説がありました。
「周辺に同様の木々があるが、枝がお互いぶつかり合わず譲り合って伸びています。」
参加者は感心しながら、眺めています。

(写真) 樹海遊歩道の散策5(1) (写真) 樹海遊歩道の散策5(2)

西湖コウモリ穴に到着(15:50)

コウモリ穴に入る前に、管理事務所でパネルにてコウモリの特性について解説がありました。
人間の目や鼻の役目を果たしている口からの超音波の役割、羽の進化過程、空を飛ぶ動物の中で唯一の哺乳性動物、虫を食べて生きている為この森にとっては大変有益である事、またストレスに弱い事、等、事細かな解説に、参加者は熱心に聞き入っています。
コウモリ穴を見学。
「コウモリ穴の中は、コウモリが生息しやすいように温度調整されています。一時期、コウモリの生息が0になった時期もありますが、今は数百頭のコウモリが生息しています。(簡略)」
コウモリ穴柵手前でコウモリがいるか熱心に探している参加者が見受けられました。
コウモリ穴見学終了。

(写真) 西湖コウモリ穴に到着(1) (写真) 西湖コウモリ穴に到着(2) (写真) 西湖コウモリ穴に到着(3)

エコツアー終了(16:25)

2時間にわたるツアーが終了しました。
最後に、この森の自然の偉大さを語る篠原さんの言葉が印象的でした。

(写真) エコツアー終了

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