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5つの推進方策

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豊かな自然の中での取り組み (典型的エコツーリズムの適正化)

地 区 名 (1)知床地区 北海道斜里町、羅臼町

対象区域
海域を含む知床半島
現況・計画
(財)知床財団にいる10名の専門スタッフにより、年間を通じた活動を展開。知床全体における自然体験プログラム参加者総数は約5万人。知床の豊かな自然環境と農業、漁業などの地域産業を活かした滞在型のエコツアーを推進。人材養成、ワークショップ、情報提供システムの検討など。
選定理由
世界遺産登録をめざしたエコツーリズム推進の動きは、北海道庁、斜里町、羅臼町を含む地域全体で大きな流れとなっている、また、行政のみならず民間のガイドが連絡協議会を設立し自主的なガイドラインを設けようとしているなど、先進的で真摯な取組が見られ、モデル事業の選定によって、典型的エコツーリズムの大きな課題であるルールの策定と共有化の分野で大きな成果が期待できる。
モデル事業のポイント
エコツーリズム推進のための広範なルール(計画)を、行政、民間事業者及び地域住民の協力により確立して運用
参考
世界自然遺産地域に推薦中

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地 区 名 (2)白神地区 青森県西目屋村、秋田県藤里町

対象区域
西目屋村及び藤里町の世界自然遺産地域周辺を中心とした区域
現況・計画
ガイドによる自然観察会、トレッキング、ガイド付き観光路線バスの運行などを実施。農林漁業体験など、地域産業を活かした滞在型のエコツアーを推進。シンポジウムの開催、人材養成など。
選定理由
世界遺産登録後、観光客数が増加した地域であるが、遺産地域自体には入り込みは少なく、周辺地域での自然体験プログラムを充実させる取組を進めている。藤里町ではガイドの養成を行い、受け入れ体制充実を図っているが、取組は地域全体の経済的効果を得るまでには至っていない。この取組をさらに応援することで、ほとんど観光集積のない地域におけるエコツーリズムの推進が図られ、世界遺産地域の価値の住民理解にもつながる。さらに青森、秋田の両県でこれらの仕組みを共有する県境を越えるモデルとなる。
モデル事業のポイント
地域住民を主体とする質の高いガイドの養成
参考
世界自然遺産地域に登録。西目屋村、藤里町の両地に環境省の遺産センターを整備

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地 区 名 (3)小笠原地区 東京都小笠原村

対象区域
海域を含む小笠原全域
現況・計画
ホエールウォッチング、ガイドツアー、植生回復ボランティアツアーなどを実施。昨年4月から都による南島及び母島石門一帯のエコツアーを開始。属島探索、史跡・戦跡などを活かしたツアープログラムの開発。シンポジウムの開催、人材養成など。
選定理由
東京都が南島と母島石門の2地区について、利用調整とガイド同行の義務化を柱にした都版エコツーリズムを開始。村は2地区にとどまらず、エコツーリズムを広く捉えて村における地域振興の最重要課題としたい考え。国土交通省による調査等も行われている。エコツーリズムの考え方を地域振興の基本に置く先進地として、都が始めている一部の地区にとどまらない大きな展開が期待できる。
モデル事業のポイント
小笠原における地域づくりの基盤としてエコツーリズムを浸透
参考
来春、高速旅客船(テクノスーパーライナー)が就航予定。これにより送客数は増加

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地 区 名 (4)屋久島地区 鹿児島県上屋久町、屋久町

対象区域
屋久島全域
現況・計画
約10年前からガイドツアーが始まり、現在は約100名のガイドが活動。登山、沢登り、カヌー、ダイビングなど。特定の場所に集中することなく、里山地域を含めた屋久島全域の資源を活用した活動プログラムの開発と展開。ガイド間の連携、情報発信のあり方の検討など。
選定理由
約10年前から自然ガイドツアーが盛んとなり、100人ともいわれるエコツアーガイドがすでに活動し、地域振興にも大きく貢献しているところであるが、エコツーリズムのルールが明確でなく、一部地域への集中などの課題がある。多数の既存ガイドが活躍する地域でのルールの策定と共有が必要。
モデル事業のポイント
利用の集中による負荷の軽減策の具体化
参考
(財)屋久島環境文化財団による屋久島エコツーリズム支援会議と連携

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多くの来訪者が訪れる観光地での取り組み (マスツーリズムのエコ化)

地 区 名 (1)裏磐梯地区 福島県北塩原村

対象区域
裏磐梯全域
現況・計画
平成12年以降、エコツーリズムの気運が高まり、国際エコーリズム大会の開催、エコガイド組織の設立など。自然体験を中心としたエコツアーを実施。自然環境に限らず、地域資源を活用した活動プログラムの開発。ワークショップの開催、人材養成など。
選定理由
国立公園の中では比較的に滞在型利用の可能性がある地域。すでに民間事業者によるガイドツアーが開始されているが、地域全体には広がっていない。高原の地形を活かした既存の多数のトレッキング歩道の活用を図るため、天ぷら廃油使用低公害バスの運行を計画中。単独のツアープログラムに限らず、宿泊施設とガイドの連携等、マスツーリズムのエコ化に向けた具体的な仕組みのモデルとなりうる。
モデル事業のポイント
来訪者への地域版情報提供システムの確立
参考
昨年度、環境保全型自然体験活動推進事業によるエコツーリズムモデル事業に着手

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地 区 名 (2)富士山北麓地区 山梨県

対象区域
富士山北麓8市町村
現況・計画
年間2千万人の来訪がある観光地。近年、自然体験を中心としたエコツアーが急増。自然体験、生活文化体験、農業体験、清掃や植生回復活動などのプログラムを展開。地域の自然、文化資源を活用した付加価値の対価体験型、滞在型観光を推進。シンポジウムの開催、人材養成など。
選定理由
樹海エリアでガイドツアーが盛んとなりつつあり、県がルールの策定を実施。この他、交通機関やホテル等も含めたマスツーリズムのエコ化を目指して県及び富士河口湖町が積極的。マスツーリズムの典型である富士北麓地区で、どこまでのことができるか、実験的な側面があるが、行政、民間の積極性に期待。ここでエコツーリズムが浸透すれば全国的に大きなインパクトとなる。
モデル事業のポイント
宿泊、交通、ツアー実施者にわたる総合的な取り組みのための推進体制の確立
参考
別に応募があった富士河口湖町及び富士吉田市外二ヶ村恩賜林有財産保護組合と連携

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地 区 名 (3)六甲地区 兵庫県神戸市

対象区域
六甲山、摩耶山を含む国立公園区域
現況・計画
年間約500万人の観光客が来訪。都市型の大衆型観光スポットとしての利用から、NPO団体や事業者などによる地域資源を活用した観光活性化策を展開。都市近郊の国立公園として、エコツーリズムに基づいた利用のあり方を検討。体制の整備、シンポジウムの開催、人材養成など。
選定理由
大都市の裏山である六甲山は、交通網が整備され、展望中心のマスツーリズムで発展してきたが、大震災以降入り込みは伸び悩んでいる。この打開のため、NPOによる体験プログラム提供がボランタリーに始まっている。この流れを促進し、市民参加により、質の高い利用の推進など、エコツーリズムの新たな魅力づくりを図る。公共交通機関の利用を促進しマイカー利用を抑えるための社会実験が国土交通省の支援で実施中であり、これらの取組も関連。
モデル事業のポイント
都市住民と事業者の協力・連携
参考
都市近郊の国立公園における自然資源を保全活用したエコツーリズム

地 区 名 (4)佐世保地区 長崎県佐世保市

対象区域
佐世保市全域
現況・計画
島の密度が日本一の多島海景観を呈する九十九島とその背後地。シーカヤック、ヨットセーリング、自然体験活動などを実施。農林漁業体験など、地域産業を活かした滞在型のエコツアーを推進。プログラムの開発、人材養成など。
選定理由
西海国立公園九十九島地区は多島海景観の鑑賞(展望台と遊覧船)を主体とした従来型の観光利用が主であるが、豊かな海辺の生態系を活かした体験型の利用を促進すべく、利用拠点新活性化事業がスタート。これとの連携により、より大きな効果を得ることができる。また、大村湾の一角にあるハウステンボス(HTB)は開発時から環境保全措置に極めて多額の投資を行っているテーマパークとして有名。HTBと海域でつながっている九十九島との連携で、HTBの再生にもつながる可能性。
モデル事業のポイント
環境省が進める施設整備事業と連携した取り組みにより、地域全体の観光施策を見直し
参考
ハードである自然公園拠点新活性化事業(環境省補助)との連携

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里地里山の身近な自然、地域の産業や生活文化を活用した取り組み(保全活動実践型エコツーリズムの創出)

地 区 名 (1)田尻地区 宮城県田尻町

対象区域
田尻町全域
現況・計画
マガンの有数の飛来地(数万羽)として有名で、国内外から観察者が来訪。蕪栗沼の環境保全活動、農業体験ツアーなど。自然や歴史・文化を保全活用するルールづくり、マガンを通じた国際的ツアー、田園生活体験ツアーなど。
選定理由
マガンの渡来地として有名な蕪栗沼では、農水省の関係事業でマガンの生息環境改善のための取組として冬期湛水田を試行している。現在でも全国からのバードウオッチャーの来訪があるが、マガンの雄大な群れを目玉に一般の観光客を呼び込み、冬期湛水など地域の努力を理解してもらおうと積極的に取り組んでいる。
モデル事業のポイント
農業と環境保全の具体的連携の推進
参考
渡り鳥の生息環境を保全する環境創造型農業(冬季湛水水田)を実施

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地 区 名 (2)飯能・名栗地区 埼玉県飯能市、名栗村

対象区域
飯能市及び名栗村全域
現況・計画
里山の資源を活かした日帰り利用が中心。NPOや地元住民などによる自然観察会、森林管理体験、カヌーなど。農林漁業体験など、地域産業を活かした滞在型のエコツアーを推進。プログラムの開発、人材養成など。
選定理由
古くからの林業地であり大都市近郊のレクリエーションエリアである飯能・名栗地域の里山環境の維持、地域活性化をエコツーリズムの考え方を軸として進める。炭焼き体験など農林業体験と自然体験を組み合わせた多彩なプログラムが可能で、NPO等の活動も始まっている。大都市型里山保全のモデルとなりうる。
モデル事業のポイント
多様なプログラムの開発による都市住民来訪者の喚起
参考
都市近郊の里地里山モデルとして新たな観光のスタンダード。両市町は合併の予定

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地 区 名 (3)飯田地区 長野県飯田市

対象区域
飯田市全域
現況・計画
グリーン・ツーリズム事業などによる都市農村交流が盛ん。官民一体の取り組み組織として南信州観光公社」を設置し、各種体験プログラムを企画・管理。農業を中心としたプログラム提供に止まらず、自然体験、伝統文化体験などを展開。南アルプスガイド組織の結成、シンポジウムの開催など。
選定理由
ほんもの体験を観光の売りに、グリーンツーリズムや多彩な自然体験プログラムを開発、これらの受け入れは地域の各自治体が出資して作った観光公社が引き受け斡旋する体制もできている。昨年度オーライニッポン大賞グランプリ内閣総理大臣賞受賞。全国唯一、市役所にエコツーリズム推進室を作り非常に積極的。
モデル事業のポイント
学校等団体に対する自然体験等の多彩なプログラムの提供
参考
本年4月にエコツーリズム推進室を設置

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地 区 名 (4)湖西地区 滋賀県

対象区域
琵琶湖の湖西地域
現況・計画
自然、歴史、風土など地域固有の魅力を掘り起こし、環境学習や体験交流の場として活用する仕組みとして、「湖西森と里と湖のミュージアム」を計画。ミュージアム計画を基にした地域が主体になった取り組みを展開。資源の掘り起こし、交流会の開催、情報発信、体制づくりなど。
選定理由
美しい里山風景が写真集やTV番組等で紹介された地域。里地里山の管理の担い手が減少しているため地域外の力を地域の環境保全に活用する取組を目指している。環境教育の取組も盛ん。関西大都市圏からのアクセスも近く成果が期待できる。
モデル事業のポイント
里地里山の環境維持への都市住民の参加
参考
高島郡6町村(高島町、朽木村、安曇川町、新旭町、今津町、マキノ町)は合併予定

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地 区 名 (5)南紀・熊野地区 三重県、和歌山県

対象区域
三重県熊野地域及び和歌山県南紀地域
現況・計画
世界遺産登録推薦中の熊野古道と、歴史文化を育む山地の自然環境を活かした取組。県はこれまでほんまもん体験プログラムの開発に積極的に取り組んでいるが、さらにエコツーリズムとして展開したい考え。自然資源は豊富にあるが地理的条件の悪い地域振興のモデル。
選定理由
語り部と歩く熊野古道、丸山千枚田の水田体験、地引き網体験など(熊野)。カヌー体験など、「ほんまもん体験」プログラムの年間参加者数4万5千人(南紀)。熊野古道を軸とした関連地域における農林漁業体験など、地域産業を活かした滞滞在型のエコツアーを推進。プログラムの開発、人材養成など。
モデル事業のポイント
散在する自然、歴史文化資源を古道という切り口で捉え、来訪者を迎える体制を確立
参考
世界文化遺産登録。地域が接する両県の対象地域を一体化

出典:「エコツーリズム推進会議記録」平成16年12月環境省自然環境局

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