かやぶきの里
南丹市は、平成18年1月、京都府船井郡の園部町・八木町・日吉町と北桑田群美山町が合併して発足しました。京都府の中央に位置し、総面積616.31平方kmを有し、市域の88%(約540平方km)を山林が占め、京都を代表する2河川である由良川と桂川が横・縦断している自然豊かな地域です。
由良川の水源地域には、芦生(あしう)の森が広がっており、大正10年(1921年)から京都大学の演習林として管理され、ブナやスギ等の天然林が広範囲に残されております。
南丹市美山エコツーリズム推進全体構想は「豊かな自然や伝統文化、地域産業を都市との連携で守り育てる愉快な田舎」をテーマとし、地域へ訪れた都市住民との交流を深め、地域の宝を共有することにより、地域に暮らす一人ひとりが伝統文化を守り次世代へ送り届けることを目的とし、作成したものです。
美山町は、かやぶきの里北集落や芦生の森、清冽な流れの由良川や大野ダムなどの新・旧の文化遺産や自然に恵まれ、今や都市住民の郷愁を呼ぶ稀有な存在として人気を呼んでいます。
しかし、その多くは、大人数が名所、景勝地を訪れる旅行形態であり、滞在期間は短いものとなっていました。
美山町は各地に恵まれた観光資源が存在するが、そこに暮らす人にとっては自然や文化財は、すべて日常の当たり前のことであって、価値観形成が不十分なため、利活用への道筋や住民の自覚や意欲を開拓しきれていませんでした。そのため、都市住民のニーズが把握できず、リピーターの獲得や新たな誘客ルートの創出に課題を残してきました。こうした現状を踏まえ、
などの命題を課題としてその実現を目指し活動しています。
南丹市美山は、「豊かな自然や伝統文化、地域産業を都市との連携で守り育てる愉快な田舎」をテーマとし、実現に向けて次の3点を基本方針に設定し、推進していきます。
芦生研究林
芦生の森を舞台に、自然環境や動植物の生態、里の暮らしなどの関わりについて解説するツアー
野草の観察、採集、調理などを体験するツアー
ガータロー(カッパ)の目線になり川の大切さを学び川遊びを楽しむツアー
自然散策や農業体験など自然の中での遊びと学びを通して交流を図るプログラム
鹿肉を加工することを通して、獣害の現状と捕獲対策などについて理解するプログラム
日本人の食文化や、囲炉裏文化の生活体験をするプログラム
農村の暮らしと食について考え、体験するプログラム。