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エコツーリズム推進法

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上市まちのわ推進協議会(富山県上市町)

全体構想認定書授与式

全体構想認定書授与式の様子

上市町は、富山県の県庁所在地である富山市の東に位置し、新川平野の中央に位置する内陸の町です。面積の8割を山林が占め、西には富山平野が広がり、水田・耕作地帯と市街地が存在しています。町の東端には、中部山岳国立公園に指定されている名峰剱岳をはじめとした北アルプス立山連峰がそびえており、平野部から剱岳山頂まで約3,000mの標高差を有し、多彩な動植物の生息地や豊富な水資源など、自然環境に恵まれた地域です。

剱岳は古くから山岳信仰の山として知られ、町内にはそれを物語る歴史文化遺産が多数存在しています。中でも大岩山日石寺の本尊である岩に直接彫り込まれた高さ3mを超える「磨崖仏」は、中部地方における最高傑作とも言われ、その重要性・芸術性の高さから国の史跡と重要文化財の二重の指定を受けています。黒川地区にある円念寺山経塚、黒川上山墓跡、伝真興寺跡の3遺跡を合わせた「上市黒川遺跡群」も、その内容が特に重要であるとして国の史跡に指定されており、当時の剱岳・立山信仰のあり方を物語るものとして全国的に注目されています。

また、山岳信仰の興隆に伴い、多くの人が往来し、物資交流の中心的な商業の町として栄え、現在は、米作を中心とする農業と製造業を中心とする工業が見事に調和した田園工業都市として発展を続けています。農業では、近年、里芋に加えて生姜の特産化にも取り組んでおり、工業では、複数の大手優良企業が本社、研究棟及び製造工場を立地する製薬業が、町の特徴的な産業となっています。

これらの自然・歴史・伝統文化・産業は「町の宝」であり、この「町の宝」を後世に繋ぐため、平成23年7月の観光元年キックオフ宣言以降、積極的にエコツーリズムを推進しています。そして、今般、上市町エコツーリズム推進全体構想が環境大臣、国土交通大臣、文部科学大臣及び農林水産大臣に認定されました。これもひとえに、中心となって活動されている協議会員のご尽力と環境省をはじめ関係者のご支援・ご協力の賜物と、心より深く感謝しております。

今後も、より多くの地域住民、関係団体等と目的を共有し、活動を全町的な取組みへと広げ、認定された全体構想に基づきエコツーリズムの取組みを継続することで、地域が抱える様々な課題の解決や政策目標を達成して参りたいと考えています。

上市町副町長 中川 行孝

上市町副町長 中川 行孝