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エコツーリズム推進法

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2.下呂市のエコツーリズム推進全体構想はどのようなものですか?

下呂市エコツーリズム推進全体構想

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1 全体構想の目的

岐阜県中東部に位置する下呂市は、日本三名泉下呂温泉を中心にした観光立市であり、年間約110万人の宿泊者があります。市域の約9割は山林であり、御嶽山や飛騨川、馬瀬川などが複雑な地形を形成し、市内の標高差は2,800mにも及ぶ。これにより暖温帯から冷温帯への移行帯の森が見られる等、多様性のある豊かな自然を有しています。DMOの確立や滞在型観光地づくりを進め、持続可能な地域づくりを実現するために、「下呂市エコツーリズム推進全体構想」を策定したものです。

2 エコツーリズム推進全体構想の概要

(1)エコツーリズムを推進する地域(法第5条第3項第1号関係)

下呂市エコツーリズムは、多様な自然と文化を活かしながら、住民が一体感を持って取り組むため、下呂市全域を推進する地域に設定します。

(2)エコツーリズムの対象となる主たる自然観光資源の名称及び所在地(同項第2号関係)
①自然環境に係るもの
  • ニホンカモシカ、ヤマネ、ライチョウ、オオサンショウウオ、ギフチョウなどの動物
  • 苗代桜、竹原のシダレグリ自生地、小坂の渓流植物・シダ・コケ類などの植物
  • 御嶽山、飛騨川、馬瀬川、小坂の滝、金山巨石群、下呂温泉などの地形・地質、湧水等
②風習習慣、伝統的な生活文化に係るもの
  • 禅昌寺、温泉寺、森水無八幡神社などの歴史資産
  • 地歌舞伎、下呂の田の神祭り、芸妓などの伝統文化等
(3)エコツーリズムの実施の方法(同項第3号関係)
ルール

①ルールで保護する事項

  • 野生動植物とその生息地・生育地など
  • 景観、史跡、建造物、伝統文化(伝統芸能等)など
  • 環境全般
  • 地域住民の生活環境
  • 参加者の安全対策
  • ツアーの質

②ルールの運用に当たっての実効性の確保

  • チェックリストの作成
  • ツアー参加者への説明
  • 定期的なチェックの実施
  • 協議会によるアドバイス
  • ルールの定期的な見直し
案内(ガイダンス)及びプログラム

下呂市エコツーリズム推進の基本方針に基づき、下呂市の目指すエコツアーは、「自然と人とのつながりを自然資源や歴史文化資源と触れ合うことで感じ、その営みを知り追体験することで満ち足りる旅」とします。また、下呂市エコツーリズムでは、次の点を原則としてエコツアーを実施します。

  • 下呂市の自然や文化資源の保全、継承について理解を深めることを目的とするもの
  • 下呂市独自の自然体験や歴史・文化の追体験をすることを目的とするもの
  • 住民が地域をより良く理解し、興味関心や愛着を持つきっかけとなること
  • 旅行者が下呂市での滞在に満足し、リピーターにつながること
プログラム及びツアー
  • 御嶽山麓の滝を活用したツアー(のんびりハイキング、冬の滝めぐり等)
  • 里地里山を活用したツアー(いやしの里竹原めぐり、馬瀬里山ミュージアムガイドツアー等)
  • 飛騨街道を活用したツアー(萩原宿歴史探訪ツアー、筋骨めぐり等)他
自然観光資源のモニタリング及び評価

モニタリングの対象を下記に分類し、ツアー実施者がエコツアーの下見や実施の際に把握した情報や変化、問題点を事務局に報告します。その報告を基に協議会又は専門部会で対策の必要性を検討します。モニタリングの評価については、必要に応じてツアー実施者から報告されたデータを取りまとめ、専門家へ依頼し、評価、改善方法の提案を行います。また、エコツアーで活用されている動植物の生息地・生育地の現場調査と評価、改善方法などの提案も行います。その結果を推進協議会で確認・承認します。

  • ①野生動植物とその生息地・生育地など
  • ②エコツアーで活用頻度の高い動植物の生息地・生育地
  • ③森林環境
  • ④河川環境
  • ⑤その他の自然観光資源(地形・地質、自然景観、史跡、伝統文化、生活文化など)
(4)自然観光資源の保護及び育成(同項第4号関係)

自然観光資源の保護及び育成の方法については、本全体構想に記載したモニタリング及び評価によって状況を把握し、事務局が協議会に報告するとともに、そこでの協議結果に基づき、各主体と改善に向けた調整を行います。

(5)協議会の参加主体(同項第5号関係)

協議会の構成団体は、地域住民、事業者、各種団体、教育機関、その他エコツーリズムに関する活動に参加する者及び行政機関から構成されており、それぞれの役割分担を持ちながら協力して下呂市のエコツーリズム推進に努めます。

(6)その他エコツーリズムの推進に必要な事項(同項第6号関係)
地域振興の取り組み
  • ①市報

    エコツアーの案内やガイド講習会等の受講者募集などを掲載し、広く市民に情報を提供するとともに、エコツーリズムを周知します。

  • ②エコツアーの案内チラシ

    エコツアーの案内チラシを作成・配布して、ツアー参加者を募集します。

  • ③ホームページ

    下呂市観光サイト等のホームページを通じて、エコツアーの案内をはじめとする各種の情報提供を行います。また、必要に応じてエコツアー総覧をはじめとする他のホームページを活用します。

  • ④マスコミや協力団体の機関誌など

    新聞・雑誌や協力団体の機関誌などにエコツアーの案内を掲載してもらえるように依頼します。また、新聞・雑誌やテレビ・ラジオなどに紹介されるように働きかけます。これにより、広く情報が提供されるようにします。

  • ⑤エコツーリズム出前講座

    地域住民やNPOなどが主催するエコツアーを増やしていくために、要望に応じて、下呂市エコツーリズムの内容やエコツアーの企画方法を説明するエコツーリズム出前講座を実施します。

  • ⑥主務省庁

    本全体構想の認定後は、主務省庁に対して、エコツーリズム推進法第7条第1項に基づく積極的な広報を依頼します。

  • ⑦その他

    エコツアーの参加者へのフォローや情報提供等を行い、リピーターの確保に努めます。

環境教育の場としての活用と普及啓発

地域住民の環境問題への理解を、体験を通じて深めるために、地域の自然観光資源探しへの参加を促したり、補助的な役割でエコツアーの運営に関わってもらうなど、できるだけ多くの地域住民がエコツアーに関わる機会を提供します。また、エコツアー実施者を対象とした講習会の実施によりツアー実施者が環境問題についての理解を深めるようにします。

他の法令や計画との関係及び整合

エコツアーでのフィールド利用については、下記の関係法令に配慮しながら、実施します。

  • 自然観光資源に関係する主な法令及び計画
  • 国有林野の管理経営に関する法律
  • 農業振興地域の整備に関する法律
  • 農山漁村の活性化のための定住等及び地域間交流に関する法律
  • 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律

また、エコツアーを実施する際には、下記の関係法令を順守します。

  • 旅行業法
  • 道路交通法
  • 道路運送法

下記の主な計画との整合を図りながら、エコツーリズムを推進します。

  • 下呂市第二次総合計画
  • 下呂市地域再生計画
  • 下呂市環境基本計画
  • 下呂市観光計画
地域の生活や慣習への配慮

下呂市のエコツアーは、住民の生活の場で行われるものが多いことから、住民の生活環境や営農環境を守るために、実施者は、住宅の敷地や農地などに立ち入る場合には、事前に承諾を得るようにします。また、参加者はガイドの案内なく住宅の敷地や農地などに立ち入らないようにします。

実施者は、エコツアーの実施日時や目的について、事前に地域住民に説明し、エコツアーへの理解を得るようにします。

実施者、参加者ともに、下呂に伝わる伝統文化を尊重し、エコツアーでの活用が伝統文化を変えないように留意します。

安全管理

エコツアー実施中の参加者や実施者の安全を確保するために、ツアーで行う上でのルールを遵守し、ツアーの準備や実施において想定される危険を回避するために、安全管理について実施者が安全性の確保に積極的に取り組みます。

全体構想の公表

全体構想の作成、変更・廃止を行ったときは、市報やホームページなどで広報を行います。また、市役所での閲覧やホームページへの掲載、説明パンフレットの配布などにより広く一般に公開します。

全体構想の見直し

全体構想は、協議会において毎年度実施状況について点検を行います。また、概ね5年ごとに見直しを行います。ただし、点検の結果、早急に見直すことが必要と判断された場合には、適宜見直しを行います。

払溶岩台地の森でのんびりハイキングツアー

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