環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 16502 七尾湾・富山湾南部
該当市区町村 | 石川県穴水町、七尾市、富山県滑川市、魚津市、高岡市、黒部市、射水市、氷見市、富山市 |
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面積(平方キロメートル) | 468 |
基準2、5が高く、MARXANにより選定されたため
七尾湾及び富山湾を含む海域である。七尾湾は日本海内湾の大規模なアマモ場で、スゲアマモが多く分布し、他にウミヒルモ、イトヨレモク(北限、他の地域では瀬戸内海の数カ所に分布)、ウスイロモク(南限)、スギモク、カタツルモ(南限)、ホソエガサなどが生育する海域である。またウミニナ、ホソウミニナ、イボウミニナなどの底生生物も生息する(環境省, 2001)。七尾湾はまた、マダラ、ヤリイカ、サヨリなどの産卵域としても重要である(辻ら, 2010; 独立行政法人 水産総合研究センタ-日本海区水産研究所, 2004; 藤田、堀田, 1998)。富山湾沿岸には海藻藻場がひろがり、希少種も分布する。富山湾西部の藻場はウスイロモクの生育地である(環境省, 2001)。また、富山湾の湾奥はベントスの種数や多様度指数が比較的高い(辻本ら, 2006)。ヒラメ、ヤリイカ等の産卵場でもあり、富山湾全体もホタルイカの産卵場がある(林, 1989; H23ヒラメ日本海北・中部系群の資源評価)。
干潟(平方キロメートル) | |
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藻場(平方キロメートル) | 66.8 |
サンゴ(平方キロメートル) | |
自然海岸の長さ(キロメートル) | 60.6 |
自然海岸の占める割合(パーセント) | 17.4 |
砂堆(在情報) | |
マングローブ |
■基準1 |
【魚類】 |
カマキリ |
【維管束植物】 |
スゲアマモ |
■基準2 |
【鳥類】 |
アジサシ |
アジサシ(営) |
イソヒヨドリ(営) |
ウミネコ |
ウミネコ(営) |
コアジサシ |
コアジサシ(営) |
コチドリ(営) |
シロチドリ(営) |
セグロカモメ |
ミサゴ(営) |
ユリカモメ |
【魚類】 |
ウルメイワシ(産) |
カタクチイワシ(産) |
クロソイ(産) |
サヨリ(産) |
トラフグ(産) |
ニギス(産) |
マアジ(産) |
マイワシ(産) |
【頭足類】 |
ホタルイカ |
マダコ |
ヤリイカ |
■基準3 |
【鳥類】 |
カンムリカイツブリ |
コアジサシ |
【魚類】 |
カマキリ |
カワヤツメ |
カンキョウカジカ |
シロウオ |
降海型イトヨ |
【甲殻類等】 |
アカテガニ |
アシハラガニ |
【貝類】 |
イボウミニナ |
ミズゴマツボ |
■基準7 |
【魚類】 |
カワヤツメ |
ミミズハゼ |
降海型イトヨ |
【貝類】 |
イボウミニナ |
【維管束植物】 |
アマモ |
オオクグ |
コアマモ |
■基準8 |
【特別天然記念物】 |
ホタルイカ群遊海面 |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。