環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 14601 奄美大島南西部
該当市区町村 | 鹿児島県宇検村、瀬戸内町、大和村 |
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面積(平方キロメートル) | 417 |
基準4、7、8が高く、MARXANにより選定されたため
奄美大島の南西部及び加計呂麻島、請島、与路島を含む海域である。奄美大島の嘉徳の砂浜は、奄美大島で唯一の、サンゴ礁に縁取られていない砂浜海岸で、キュウシュウナミノコ、ワカカガミなどの特徴的な貝が棲息する。この砂浜は、護岸がない自然性の高い海岸である。嘉徳川の河口域には、ミミズハゼ類やカエルハゼなどの特異な魚類群集も見られる。また、アオウミガメの重要な摂餌域として重要であり、またアオウミガメの産卵地も点在する。久慈湾の湾奥は、陸と海とが連続している自然度の高い干潟環境が残されており、そこには、イオウハマグリ、アサジガイ、マスホガイ、ミナミアナジャコ、それに寄生するシマノハテマゴコロガイなどが棲息している。高潮帯にはオカミミガイ類やアマオブネ類、ナギサノシタタリなどの、絶滅危惧種が多い(加藤、私信)。奄美大島と加計呂麻島の間の大島海峡はわずか 2〜6km しかないが、水深は 50 m を超えるため、黒潮の分流が入り込んでくる内海で、開口部付近に内海性のサンゴ礁が発達するのが特徴である。加計呂麻島の海岸線は、護岸や人工物が少なく、干潟には、マスホガイ、リュウキュウマスホ、ハスメヨシガイ、アサジガイ、イオウハマグリ、オイノカガミ、オミナエシハマグリ、リュウキュウアサリ、ヒメアサリ、アラスジケマンガイなどが見られ、奄美諸島だけで記録されているミナミアナジャコが豊産する。干潟生物にいくつもの奄美固有種が知られる(加藤, 2006)。当該海域はまた、アオウミガメの重要な摂餌域として重要であり、またアオウミガメの産卵地も点在する(水野.2013; 亀崎. 1991b.) 。
干潟(平方キロメートル) | |
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藻場(平方キロメートル) | |
サンゴ(平方キロメートル) | 1.0 |
自然海岸の長さ(キロメートル) | 361.0 |
自然海岸の占める割合(パーセント) | 80.4 |
砂堆(在情報) | |
マングローブ |
■基準1 |
【貝類】 |
シイノミミミガイ |
■基準2 |
【鳥類】 |
イソヒヨドリ(営) |
エリグロアジサシ |
エリグロアジサシ(営) |
クロサギ(営) |
■基準3 |
【鳥類】 |
エリグロアジサシ |
【魚類】 |
ウナギ |
リュウキュウアユ |
ルリボウズハゼ |
■基準4 |
【八放サンゴ類】 |
Astromuricea polyclados |
Subergorgia suberosa |
■基準7 |
【魚類】 |
ミミズハゼ |
【貝類】 |
ドングリカノコ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。