環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 10601 択捉島周辺
該当市区町村 | 北海道留別村・紗那村・蘂取 |
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面積(平方キロメートル) | 2311 |
沿岸域は藻場の生産性も高く、生物多様性も高いとして専門家に選定されたため
択捉島周辺海域である。当該海域は、自然性が非常に高い海域で多くの生物が生息する。オホーツク側の萌消湾には、エトピリカなどの鳥類も多数生息している。また萌消湾〜内保湾はラッコにとっても重要な海域と考えられる。択捉島南端のリコルダ岬にはトドの非繁殖/集団上陸場がある。択捉島ではゼニガタアザラシが見られるが、国後島のようにゴマフアザラシはほとんど見られない。また、野塚崎沖ではオットセイの目撃がある(北方四島・海獣類と鳥類専門家交流 派遣実行委員会, 2000)。鯨類ではミンククジラ、イシイルカが沿岸域に多く、カマイルカ、ネズミイルカ、シャチもみられる。オホーツク側の水深500m以上の海域にはマッコウクジラもみられる(北海道北方四島グループ、財)日本鯨類研究所, 2001; 北海道北方四島グループ、財)日本鯨類研究所,2002)。また、ツチクジラ、ザトウクジラも確認されている。海鳥ではミズナギドリ類(ハシボソミズナギドリが最多)が90%以上を占める(北海道北方四島グループ、財)日本鯨類研究所, 2001)。太平洋側沿岸域にはケイマフリ、ウミバト、ウ類が優占し、西端の択捉海峡を中心にフルマカモメが沖合まで分布し、ウミスズメ科やウトウ、エトピリカも分布する(北海道北方四島グループ、財)日本鯨類研究所,2002)。河川も自然性が高く、オショロコマ、ベニシャケなどが豊かに生息し、沿岸域は藻場の生産性も高く、生物多様性も高い(桜井私信)。
干潟(平方キロメートル) | |
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藻場(平方キロメートル) | |
サンゴ(平方キロメートル) | - |
自然海岸の長さ(キロメートル) | - |
自然海岸の占める割合(パーセント) | |
砂堆(在情報) | |
マングローブ |
■基準1 |
【哺乳類】 |
ゴマフアザラシ |
ゼニガタアザラシ |
トド |
ラッコ |
【魚類】 |
フタスジカジカ |
■基準3 |
【哺乳類】 |
ゼニガタアザラシ |
ラッコ |
【鳥類】 |
エトピリカ |
ケイマフリ |
■基準7 |
【魚類】 |
シワイカナゴ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。