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第7回自然公園のあり方懇談会(H15.12.08)議事要旨


 中央環境審議会自然環境部会自然公園のあり方検討小委員会「自然公園のあり方に関する中間答申(H14.1.29)」において継続審議事項とされた課題について意見交換等を行うために開催した、第6回「自然公園のあり方懇談会」の概要についてお知らせします。


懇談会の概要
 中央環境審議会自然環境部会自然公園のあり方検討小委員会「自然公園のあり方に関する中間答申」U(2)「自然公園の課題」において示された課題の中から、具体的検討課題をくくり出し、順次議論を深めるとともに、小委員会報告ないし答申を取りまとめる際の「柱」づくりを目指した検討を行うもの。
開催日時:平成15年12月8日(月)14:30〜16:30
開催場所:環境省第1会議室
議題   :自然公園の経緯と役割について

 

自然公園のあり方懇談会委員
氏名 所属 出欠
渡辺 修 (財)休暇村協会理事長 出席
安達 瞳子 花道家 出席
磯部 力 東京都立大学法学部教授 欠席
岩槻 邦男 放送大学教授 出席
大沢 雅彦 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 欠席
岡島 成行 大妻女子大学教授 欠席
栢原 英郎 (社)日本港湾協会理事長 出席
川名 英子 (財)生協総合研究所客員研究員 出席
熊谷 洋一 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 欠席
瀬田 信哉 (財)国立公園協会理事長 出席
立花 直美 武蔵野美術大学造形学部建築学科教授 出席
服部 明世 大阪芸術大学環境計画課学科教授 出席
速水 亨 (社)日本林業経営者協会副会長 出席
森本 幸裕 京都大学大学院地球環境学堂教授 出席
和里田 義雄 (財)河川環境管理財団理事長 出席

 

事務局による第6回あり方懇談会の中間整理に基づく説明、自然公園の経緯と役割、自然公園制度の課題と今後の方向性の説明を受けての議論の概要は以下のとおりです。
 議事要旨(資料一覧へ)
自然公園の経緯と役割について
自然公園の役割を評価するためには、利用者数の推移だけでなく、何らかの方法により来訪者の満足度について国が主体的に把握すべきではないか。自然公園にはいろいろな目的があり、国民の多様な要望に応えられるよう努めて欲しい。
ビジターセンター等の公園施設やそれ以外の場所での情報の提供手法を検討することが大切。自然公園の役割について来訪者のみならず一般の国民に対しても十分な説明が必要である。また、世界に誇る国の宝、日本の風景が守られているという国民の安心を確保する大きな役割がある。
国立公園所在地の住民であっても、地域が国立公園であることを知らないという話も聞かれる。認識が低い原因を考え、自然公園の意義を地元にもっと知ってもらうよう努力するべきである。
オーバーユース対策としての入り込み者数の制限等により、利用者の満足と自然環境の保護の両立を図ることが必要。
(事務局)先般の自然公園法の改正により、特に原生的自然環境の保護と利用の両立を図るため、入り込み制限等を含む利用調整地区制度を設けたところ。現在、知床国立公園において、利用調整地区制度を含め保護と利用の両立のための手法等について地元を中心に検討中。なお、保護と利用の両立のためには地域の自主的取り組みや利用者への普及啓発等、非規制的手法も含めた検討が必要と考えている。
必要な基盤整備に際しては、風景と調和した高付加価値な整備が行われるよう指導すべき。公共事業等の整備主体と協働し、優れた風景を守るとともに、より良い風景を作り上げてゆくという姿勢が必要。
自然は観光立国に必須の資源だが、国外からの来訪者にとって、わが国の文化と関わりの深い里地里山の風景は大きな魅力になるのではないか。外国人観光客にとって何が日本の魅力となっているのか分析も必要。
世界的に見て、全国一律の審査基準に基づき国立公園の保護を図っている事例は少ないと思うが、今後もその手法が万能であろうか。
自然公園制度の変遷を考える際には、国立公園施策を中心に時代区分を整理することも必要ではないか。その際、自然環境の保全という大きな役割をもっとアピールして欲しい。
自然公園制度の課題と今後の方向性について
制度上の課題を個別に考える前に、社会経済動向の変化を踏まえた、自然公園の今日的な意義、今後の発展の方向性について整理する必要がある。
その際、グローバルな視点、自然公園の内外の関係も含め、広く検討する必要がある。
質の高い利用の推進の観点から、利用のゾーニング、ガイドの育成、費用負担のあり方なども重要なテーマ。また、環境教育に資する自然公園の役割も重視すべき。自然環境の保全のためには、国土愛、自然愛を育む施策が必要であり、そのための自然公園行政の役割を考えて欲しい。
風景保護の観点からの現行の仕組みでは、自然環境や生物多様性の保全の観点からは不十分であるとの認識を持って欲しい。また、エコシステム・アプローチの管理手法の導入を検討するべきである。
自然公園の意義について国民の理解を得るためには、自然公園として区切られた空間とそれを取り巻く社会との関係を整理し、例えば他の公共事業や他の生産活動との関係などにも着目して自然公園の役割を考える必要がある。

 

問い合わせ先
環境省自然環境局国立公園課(大代表03−3581−3351)
課長 笹岡 達男 (内線6440)
課長補佐 牛場 雅己 (内線6442)
専門官 中島 尚子 (内線6438)

(以上、委員発言の順不同、文責:事務局)