受賞団体の取り組み
平成23年度
各賞のレポート紹介
「地元の川でホタルの幼虫が自然に育つために、自分たちができることは何だろう」という課題のもと、テーマ別のグループを作り活動。これまで実施してきたホタルの飼育・保護活動に加え、地域の環境保全へ目を向けた広がりのある活動に発展した点及び、祭りでのPR活動や高齢者施設との交流を通じ地域とのつながりを深めた点が高く評価された。
昨年度実施したホタルの幼虫放流による人工繁殖飼育の池に加え、放流をせず、自然繁殖を観察する池の二つのフィールドでの活動に発展した点及び、比較しながら観察、調査、考察し、外来種の植物駆除や光害防止のために植樹した木の手入など、大人と子どもが協力して、様々な取組みを実施した点が高く評価された。
学校の敷地内でホタルが数匹飛んでいるのを見つけたことを発端に、学校内でゲンジボタルの卵を発見し、ゲンジボタルの新たな生息域を確認した点及び、ホタルがすみやすい環境について調べた科学的探究の方向性など、自主性・積極性に富んだ点が評価された。
松山町内にホタルを復活させることを目指し、5年間にわたり、ホタルの住みやすい環境の整備、参加家庭でのホタルの飼育と放流、詳細な観察の記録等を実施した点、及び就学前から高校生までの幅広い年齢の子どもたちと地域の大人が一緒になってほぼ毎月、継続的に様々な取り組みを実施している点が評価された。子ども達の成長に伴い、今後の発展も期待される。
5年生の総合的な学習の時間の取り組みとして、ホタルの飼育や川への放流活動、水生生物調査を実施し、ホタルについての知識を深めるための課題を決めて調査・学習した点が評価された。ホタルを良く観察して、子どもらしいイラストを使用したレポートを作成しており、ホタルの餌となるカワニナの命についても気づいた点に今後の活動の発展性を感じる。
地域の山根川の清掃活動を手始めに、その後、荒れ地をミニ広場やビオトープに変える活動により、ホタルの復活につなげた点及び、ホタルだけでなくアキアカネの復活に向けた活動により産卵までこぎつけた点が評価された。地域の人がミニ広場を利用するなど地域の明るい雰囲気をつくっていくプロセスに今後も期待できる。
全校生徒数21名という少人数でありながら、広川地区の水質調査を含め幅広い生態調査を継続的に丁寧に行い、調査結果の経年変化をとりまとめている点及び、地域への情報発信について広報用パンフレット「津木中ホタルナビ」の作成・配布など工夫している点が評価された。ホタルの定点生息数の把握方法について、もっと精度を高めれば、更に良い調査となることが期待できる。
保育園児が、ホタルの観賞から飼育、放流、ホタル川の清掃活動など、年齢に応じて活動している点及び、「生き物いっぱい教室」を通じ、地域の方と交流を深めている点が評価された。幼児期から環境教育に取り組み、今後も継続されていくことが期待された。