採用・キャリア形成支援情報

地方レポート

2015/6/11 ~環境未来都市「横浜」で活躍している職員より~

今回は、日本有数の大都市であり、また環境未来都市にも選定されている横浜市に出向し、日々現場で奮闘している吉野議章さん(平成9年入省)のインタビューをお届けします。それでは、お願いします!

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【Q.現在のお仕事について教えて下さい。】 

A. 横浜市に出向し、温暖化対策統括本部という部署で、環境未来都市としてのプロジェクトや市の温暖化対策を担当しています。横浜市は平成23年12月、環境や超高齢化などの諸課題に果敢にチャレンジする環境未来都市として国から選定されました。みなとみらい21 地区で、エネルギーや防災など新たな要素を取り入れたまちづくりに取り組む「みなとみらい2050プロジェクト」、郊外部のスマート化・高齢化対応等の課題解決に向けた「持続可能な住宅地モデルプロジェクト」など、様々なプロジェクトがありますが、こうした先導的な取組は、市役所の1部門はもちろん、市役所だけで実現するものではありません。庁内連携・公民連携をキーワードに、試行錯誤を続けています。市内外に取組を発信し、横浜に人を惹き付けることも重要な仕事です。国際舞台での登壇の機会が多いのは、大都市横浜ならではかもしれません。

【Q.現在のお仕事で特に印象に残っているエピソードや出来事があれば教えて下さい。】

A. 自治体は、一歩役所の外に出れば、市民生活や企業活動が営まれる現場があり、「この人がこう言っている」「あれをやっているのはあの人だ」というのが人の顔と一緒に浮かんできます。そうした"face to face"の関係を構築できる(しなければならない)のは、大変なところでもあり、醍醐味でもあります。最近の話題では、新たなエネルギーとして注目されている"水素"の活用を進めるため、燃料電池自動車の普及等を実施していますが、目下、横浜のシンボルである"ハマウィング"という風車で発電した電力を使って水素を製造し、それを臨海部の事業所等で活用するプロジェクトに取り組んでいます。環境省とも連携しながら、トヨタ自動車や東芝といった日本を代表する企業、地元企業と一緒に事業を創り上げる、こうしたことは環境省にいたのではなかなかできませんね。

【Q.話は変わりますが、現在、学生さんはまさに進路選びのまっただ中にいます。吉野さんはなぜ環境省という職場を選ばれたのですか?】

A. 学生時代は漠然と世のため人のためになる仕事がしたいと思っていました。国際関係論を専攻していて環境問題、南北問題などのグローバルな問題について考える中で、弱い者の立場に立って仕事をする環境行政に身を置いてみたいと思い、環境庁(当時)を訪問しました。

企業と生活者、人間と自然、現在世代と将来世代など、環境省はいずれも後者に思いを馳せ、寄り添う役所です。2001年の省庁再編時には、環境保全という価値を他に埋没させないため、独立の省となりました。環境省自体は小さな役所で、誤解を恐れずに言えば、日々他の大きな省庁との闘い(価値のぶつけ合い)ですが、気候変動をはじめとして環境問題が深刻化、複雑化する中で、その役割と責任の大きさを痛感します。

【Q.最後に、学生さんへのメッセージをお願いします!】

A. 私が環境省に入ってから20年近くが経とうとしています。当時SNSは存在していません(笑)。時代は目まぐるしく変わりますが、環境問題の重要性は全く変わっておらず、むしろ深刻になっています。私自身が入庁したときの想いも変わっていません。仕事を続ける中で壁にぶつかったとき、"自分がやりたいこと、やりたかったことは何か"に立ち戻ることはよくあります。

やりたいことは人それぞれですが、自分がやりたいことは何かを考える中で、環境省を選択肢に入れてもらえるなら、是非一緒に、大きな困難に立ち向かいましょう!

2015/5/15 ~北九州市で活躍している職員より~

※井上課長は写真中央の方です。

こんにちは、環境省採用・キャリア形成支援チームです!

今回は、地方で働く環境省職員のインタビューをお届けします。環境行政を進めるためには、地方自治体や企業と連携・協力することが必要不可欠であり、その意味で地方自治体への出向は貴重な機会になりますし、環境省職員としての知見・経験を活かすチャンスでもあります。

今回登場するのは、北九州市に出向中の井上雄祐さん(平成15年入省)です。それでは井上さん、お願いします!

Q. 現在のお仕事について教えて下さい。

A. 福岡県の北九州市に出向中(現在3年目)です。昨年度までは環境局産業廃棄物対策室長としてPCB処理延長問題などを担当し、今年の4月からは総務政策部プロジェクト担当課長兼地方創生推進課長として環境分野を超えた産業政策やまちづくりを通じて地域を再活性化する担当をしています。

 ちなみに、PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは、カネミ油症事件を契機に製造が中止された有害物質のことで、北九州市では今年3月までの10年間という国との約束で中国・四国・九州沖縄地方に残存するPCBの処理を広域的に受け入れてきましたが、全国的な処理の遅れを背景に、国(環境省)から受入地域の東京以西への拡大と処理期限の9年間延長を要請されたものです。度重なる市民・議会との意見交換を経て27項目の受入条件を前提に北九州市長が環境大臣に対して受入れを了承しました。

Q.現在のお仕事で特に印象に残っているエピソードや出来事があれば教えて下さい。

A.PCB処理延長問題は原発同様、NIMBY(Not In My Backyard)の性質を持つ問題です。

地元からは「カネミ油症の被害も知り率先して処理に協力してきた北九州市が、処理がうまく進んでいない他地域の負担を被るのは、正直者が馬鹿を見る結果になる」との声もあり、市民説明では「何故要請した国が出てこないのか、北九州市は国の手先か」との批判も受けました。

しかし、市民の立場に立って糺すべきは糺すという姿勢で、自治会、商工会議所、漁協などの地元市民団体・経済団体と何度も話をし、その意見を積み上げて形(条件)にすることで、一定の理解が得られたと思います。

事が終わった後に、ある自治会長から「地元のためによくやってくれた。自分が認めない限りもう国には帰さない」と言われ、思わず目頭が熱くなりました。

Q. 話は変わりますが、現在、学生さんはまさに進路選びのまっただ中にいるのですが、井上さんはなぜ環境省という職場を選ばれたのですか?

A. 正直よく経済産業省っぽいと言われますが、一言で言うと消極的選択の結果です。子どもの時に遊びに行く海の水が濁っていたり、近所の工場が汚染騒動を起こしたり、清掃工場でごみが数年で一杯になると聞いたりして、漠然と将来は環境の仕事に携わりたいと思うようになりました。

NGOや弁護士、国連、民間企業、地元自治体も考えましたが、当時は広がりがある環境問題に現実に対応する意味では国家公務員が妥当と思いました。その上で、就職活動では民間企業も含め幅広く回り、金融機関から内々定を頂いたり、経済産業省では魅力的な職員に出会ったりしましたが、そういった所をライバルに環境を主要ミッションに仕事をするのが最もやりがいがあると感じ、最終的には環境省を選択しました。

Q.最後に、学生さんへのメッセージをお願いします!

A.これまでの経験から、仕事は人と人との信頼関係で成されるもので、企業、自治体、団体、他省庁など関係者が手を取り合って協力しないと往々にして上手く行かないものです。このことから、職場を選ぶとは、どの角度からどういった案件に携わるか、その立ち位置が異なるだけのことと感じています。

 就職は一期一会、ぜひ沢山の人に会って知り合い、視野を広げて、その中で自分に合う"立位置"を見つけてください。私も就職活動を通じて色々な人に出会いました。その出会いが今の仕事に生きていて、楽しい友人関係に繋がっている面があります。

また、敢えてどこかの組織体に所属することで得られる、それぞれの組織が持つ強みや給与等の待遇、自分を高めてくれる機会や一緒に働きたいと思わせる同僚の存在などを冷静に比較・分析してみてください。

環境省は、決してまだまだパワフルな組織とは言えず、給与も大きく期待できるわけではありませんが、私は若い時から責任ある仕事・政策を担され、大学院留学や海外政府機関で働く機会を得たり、国際交渉から地方の最前線まで幅広い経験をすることができました。そして、志を同じくする気の優しい仲間がいます。

もし国家的な視点から環境の角度から世の中を少しでも良くしたい、そういう気持ちをほんのちょっとでも抱いていたら、ぜひ環境省で働く人達に会ってみて下さい。きっと気に入ると思います。連絡、待っています。

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