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海外レポート

2015/7/21 ~EU日本政府代表部で活躍している職員より~

 海外で働く環境省職員のインタビューをお届けします。登場するのは欧州連合(EU)日本政府代表部で活躍している平尾禎秀さん(平成11年入省)です!どうぞ!

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【Q】まずは、現在のお仕事について教えて下さい。

【A】昨年7月末から、欧州連合(EU)に対する日本政府代表部の一員として、EUの環境政策の情報収集・分析、我が国の環境政策の説明、双方が関係する環境関連国際交渉を担当しています。一口にEUといっても、政策の執行や提案を行う欧州委員会、加盟国の代表である欧州理事会、選挙で選ばれた欧州議員で構成される欧州議会とが相互に影響を与え合いながら政策決定が行われる複雑さがあり、なかなかに歯ごたえがあります。

 分野としては、本年12月にパリで開催されるCOP21に向けて山場を迎えつつある気候変動(地球温暖化)関連交渉の業務量が多くなっています。昨年12月のCOP20(於:ペルー)にも交渉に参加しましたが、留学(米、ロースクール)経験で得た知見も動員しつつ、以降も継続的に交渉に参加しています(3月,6月)。

【Q】現在のお仕事で特に印象に残っているエピソードや出来事があれば教えて下さい。

【A】昨年10月に欧州理事会(28カ国の首脳会合)でEUの2030年目標を決定しましたが、首脳レベルの会議にも関わらず、午後に始まった会議は一向に終わらずに、ようやくの合意後記者会見が始まったのは深夜1時を回っていました。これに限らず、揉めに揉めても最後はまとめるというプロセスを繰り返してきているため、互いの話しが通じないことを前提に、徹底して議論して決めることに慣れきっていると感じます。

 EUの意思決定は、対外的な提案後も数ヶ月~数年を要することが多く、非効率そのものに見えるかもしれませんし、加盟国によってはEUの存在意義が問われる一因であろうとも思いますが、10年単位で考えて大きなことを成し遂げようという気概に参考となる点はやはり多いと思います。


【Q】話は変わりますが、現在、学生さんはまさに進路選びのまっただ中にいるのですが、平尾さんはなぜ環 境省という職場を選ばれたのですか?

【A】社会に出るに当たって、問題の大きさが過小評価されていると感じた環境問題の解決に加わることにより、最も世の中に貢献できるかなと考えました。環境ビジネスに取り組める民間企業も回り、プレーヤーになるのも面白そうと考えましたが、土俵作りに携わった方が抜本的な対処につながると考え、中央省庁を目指すことにしました。官庁訪問で環境政策について議論する中で、政策ツールの豊富さ等他省が魅力的に見え、お誘いをいただき悩んだ場面もありましたが、はやり本丸は環境庁(当時)であると考えて選びました。

 入ってみれば環境政策を本業にしているのが環境省だけなのは当たり前で、今にして思えば魅力的に見えた点含めて悩む必要は全くなかったのですが、率直に言って当時は分かっていなかったので、官庁訪問を通じて絞り込んでいきました。

【Q】最後に、学生さんへのメッセージをお願いします!

【A】特に官庁訪問時はアレコレ悩むと思いますが、答えは議論を重ねる中で、御自身が見つけていくことと思います。自分にしっかり向き合いつつ、納得のいく決断を下してください。

 米国や欧州に身を置いて様々な国の様々な立場の方と議論していると、若いうちから、環境政策のど真ん中で、社会全体を見渡して様々な切り口・角度で政策立案・実施を担当できることが非常に貴重なものであるとよく分かります。

 ブリュッセルにいる身ですので、私自身が今年の官庁訪問で皆さんにお会いできないのは残念ですが、将来を選択し、社会人となった皆さんにお会いする機会を楽しみにしています。それが環境省であれば最高ですね。

2015/6/5 ~ドイツ・ボンの国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局で活躍している職員より~

 海外で働く環境省職員のインタビューをお届けします。

 環境行政はクローバルな課題の多い行政分野ですが、その典型例が気候変動問題(地球温暖化問題)です。気候変動の原因となる温室効果ガスは世界中の国が排出しているので、この問題を解決するためには、各国が一致団結して努力することが必要不可欠です。

 今回登場するのは、そんな気候変動問題を担当する国際機関である「国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局」で活躍している竹谷理志さん(平成15年入省)です!

 それでは、どうぞ!

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【Q】現在のお仕事について教えて下さい。

【A】2012年7月から、ドイツ・ボンにある国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局という国連の機関に環境省から派遣されて勤務しています。UNFCCCは1994年に発効し、現在は195ヶ国が条約を批准して、気候変動に関する交渉が進められています。

 条約事務局は、毎年末に開催されるCOP(締約国会議)を始めとする各種会議の準備、調整、議事運営などを担当しており、私自身は、途上国が行う気候変動対策の資金支援に関する議題を担当しています。具体的には、主催するワークショップやイベントの企画立案・運営、自分の担当する議題に関する交渉会合での共同議長のサポート、交渉で使用するドキュメントの事前準備、交渉官同士の議論の調整などに携わっています。

【Q】現在のお仕事で特に印象に残っているエピソードや出来事があれば教えて下さい。

【A】COP19(ワルシャワ)とCOP20(リマ)で、壇上の共同議長の横で直接サポートをさせてもらったことが特に印象に残っています。私たちチームが事前に準備していた様々なオプションの中から、交渉での議論を通じて最適な合意案を練り上げ、最終盤のドラフティングでは決定文書案を会場のスクリーンに投影しながら交渉するのですが、一言一句に至るまで厳密な議論が行われる中で、ミスの許されない、まさに手に汗を握る体験が出来ました。また、合意を形成する過程では、多種多様な背景を持つ各国の交渉官の意見を理解し反映し続けることが重要になりますが、環境省で培ってきた意見調整の経験が、こうしたぎりぎりの局面でも役に立ったのかな、とも感じています。

【Q】話は変わりますが、現在、学生さんはまさに進路選びのまっただ中にいるのですが、竹谷さんはなぜ環境省という職場を選ばれたのですか?

【A】大学時代を含め、それまでに環境問題に深く携わってきた経験はありませんでしたが、就活で様々な省庁や民間企業の方々のお話を伺う中で、「環境と経済の両立」や「持続可能な開発」といった発展途上の概念に強く興味を引かれるようになりました。また、当時の環境省は庁から移行してまだ数年の若い組織であり、中にいる若手・中堅を中心とする職員の方々が、新しい雰囲気の中で「環境政策から社会を変えていきたい」という意気込みにあふれていました。これら2つの要素から、環境省の関わる政策立案に未成熟ながら伸びしろの大きさを感じたことが、この組織で働きたいと思う大きな要因となりました。

【Q】最後に、学生さんへのメッセージをお願いします!

【A】環境省以外での初めての勤務先であるUNFCCC事務局で、全大陸から集まる同僚とチームで仕事をすることになるとは、環境省に入省する前は考えたこともありませんでした。ただ、公私を通じ、これまでに自分が関わってきたこと全てに正面から向き合ってきたことで、今の新たな自分が作り上げられているということも最近実感しています。エジプト考古学で有名な吉村作治先生の生き方や、スティーブ・ジョブズの"Connecting the dots"にもあるように、今皆さんの目の前にあるものがこれからの人生で何とどう繋がっていくのかは、誰にも予測できません。それ故、一人ひとりとの出会い、一瞬の心の動きなどを、就活の過程でも大事にしてほしいと思います。頑張ってください!

※ 写真はワルシャワでのCOP19の様子。

2015/6/5 ~パリのOECDで活躍している職員より~

 海外で働く環境省職員のインタビューをお届けします。クローバルな課題の多い環境行政においては、国際社会との関わり方も様々です。

 今回登場するのは、OECD(経済開発協力機構)で日々奮闘している長谷川敬洋さん(平成12年入省)です!

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【Q】現在のお仕事について教えて下さい。

【A】環境省から派遣されて、パリにあるOECD(経済開発協力機構)という国際機関で働いています。OECDは先進国34カ国を構成員とする組織で(アジアからは日本と韓国が加盟)、様々な社会経済問題について分析と解決策を作りだすことをミッションとしています。

 私自身は、環境省での経験を活かし、化学物質管理の業務を担当しています。「制度」というものは、その国の社会背景に応じて最適なものが作りあげられていきますが、その前提となる「科学」は世界共通です。いまの仕事は、より良い化学物質管理のために、最新の科学的知見を把握し、その情報を制度として使えるよう分析するという仕事をしています。

【Q】現在のお仕事で特に印象に残っているエピソードや出来事があれば教えて下さい。

【A】日本との関係でいえば、私の担当分野は、何十年にもわたって日本(環境省)が貢献してきている分野なので、世界のどこにいっても、「○○は元気か」「いま日本の政策はどうなっている」と問われることが多くあります。こういう時には、本当に、これまで日本が果たしてきた努力と英知に対して、素直に敬意を表したくなります。

 とはいえ、たとえ日本が先駆的な取組をやっていたとしても、日本での議論は国内で完結してしまうことが多く、それを世界に届けることは、精神的にも実務的にも苦手なのだと感じることも多々あります。特に環境分野はまだまだ未成熟な世界なので、新しいものに日本ももっと貢献できればいいのにと思ったりします。

【Q】話は変わりますが、現在、学生さんはまさに進路選びのまっただ中にいるのですが、長谷川さんはなぜ環境省という職場を選ばれたのですか?

【A】学生時代にタイでインターンをしたことが転機となり、途上国の環境問題に役立てるような仕事をしたいなと思い、様々な業種の民間企業や援助機関、そして環境省以外も含めた各省庁に足を運びました。最終的には、やれる仕事の広さと未成熟な雰囲気(ポジティブに言えば若さと可能性)に惹かれて、環境省を選びました。

 もちろん環境省にも良いところと悪いところがあるのですが、いまから振り返ると、自分にとって最初の1歩として良かったと思います。いまOECDにいますが、仮に新卒1年生でこの組織に入ったら、とても困って何もできない人になってしまったと思いますし(もっとも、だからこそ、この組織では新卒学生は採用していないのですが)。

【Q】最後に、学生さんへのメッセージをお願いします!

【A】2011年3月11日の午後は、環境省23階で中国との環境協力について議論していました。それから数ヵ月後、タイベックススーツに身を包み、原発1km位のところで除染モデル事業に立ち会っていることになるとは、想像すらしませんでした。

 皆さんは様々な思いを持って就職先を探していると思いますが、おそらく、実際に携わる仕事は、皆さんが想像していた内容と違うでしょう。ましてや、数年後には、全く想像もしなかった仕事に携わる可能性もあります。

 ではどうするか。組織を構成する「人」を見るしかありません。スタッフが生き生きとしている組織は強く楽しいものです。極論を言えば、「何をやるかは正直分からないけれど、ここで働きたい」と思わせてくれるような組織が、あなたにとって最適な場所だと思います。幸運を祈ります。

※ 写真は先日のOECDの会議のときのものです。

2016/2/9 ~人事院短期在外研修中の職員より~

 こんにちは、環境省採用チームです。

 今回は、人事院短期在外研修中で、START※に所属している野本卓也さん(平成17年入省)をご紹介します。

※ global change SysTem for Analysis, Research & Training

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【Q】STARTのお仕事について教えて下さい。

【A】STARTは、1992年に設立された米国のワシントンDCに本部がある、環境面で途上国を支援している国際支援組織です(http://www.start.org/)。本部の人数は10名ほどで私とカナダ人を除くと、あとはアメリカ人です。STARTの得意分野は、気候変動などの地球環境問題に関して、アジアやアフリカの若手研究者などを対象とした人材育成を行うことです。少人数への集中的な人材育成とその人材を中核とした横への展開により、 少ない予算で多くの人材を育成しています。地球環境問題に関してここまできめ細かく、効果的な人材育成を行っている機関は日本にはないのではないかと思います。

 私はSTARTで、フューチャーアースに基づく国際協力の推進に携わっています。フューチャーアースとは、近年、国際科学会議(International Council for Science :ICSU)などが提唱し、分野横断的なアプローチで気候変動や持続可能な開発などの問題に取り組む新しいイニシアティブです。 日本と米国の科学界はそれぞれフューチャーアースに力を入れています。また、STARTはフューチャーアースの人材育成を担うことになっており、私はその日米協力の連携、政策への反映などに取り組んでいます。

 環境省にいれば、莫大な情報が自然と入ってきますし、予算もあれば、権限もあります。一方、こちらでは、急に日本から来た私に仕事を任せてもらえるほど甘くはありません。おもしろい仕事をしたければ、仕事を提案して、周りを説得し、それを自ら実行していかなければなりません。逆に言えば、ゼロからの出発ですので、自分の好きなことができるという点ではとてもおもしろいです。STARTの皆さんには好きなことを自由にやらせてもらっているのでとても感謝しています。

 今度、日米の関係者を巻き込んで、フューチャーアースに関するセミナーを開催する予定です。予算ゼロからの新規プロジェクトで、本当にできるのかと思っていましたが、在米日本大使館、日米研究インスティテュートと連携することで開催に漕ぎ着けました。これをきっかけに地球環境問題に対する日米連携がさらに進めばよいなと思っています。

 環境省に戻った後は、STARTで得た知見や経験をしっかりと環境行政に生かしていきたいです。

【Q】特に印象に残っているエピソードや出来事があれば教えて下さい。

【A】10月に、環境省が支援しているアジア太平洋適応ネットワークのワークショップがバンコクで開催されました。そのワークショップをSTARTに紹介したところ、STARTからも是非出席しようということになり、東南アジア支所の職員が出席し、講演しました。これをきっかけに次のワークショップでもSTARTから出席することになりました。

 小さな一歩でしたが、STARTと環境省の相互理解が進めば双方にメリットがあり、地球環境問題への効果的なアプローチとなると思います。

【Q】ワシントンDCでの生活はいかがですか。

【A】昨年の3月からワシントンDCで過ごしており、毎日が刺激的で楽しいです。もちろん、言葉の壁、習慣の違いなど、思い通りにならないことは多々ありますが、それを上回る刺激、楽しさがあります。

 夏に人生で初めてトライアスロンに挑戦しました。大自然の中で、泳いだり、自転車に乗ったり、走ったりするのは気持ちがよかったです。また、一緒に練習した仲間と完走できた時は本当にうれしかったですね。

【Q】話は変わりますが、現在、学生さんはまさに進路選びのまっただ中にいるのですが、野本さんはなぜ環境省という職場を選ばれたのですか?

【A】私は大学で土木工学を専攻していました。人工衛星のデータを使って、日本に影響を与えるアジアの水循環を研究していました。その中で、地球環境問題に関心を持ち、社会を変える仕事がしたいと思い、環境省を志望しました。環境省に入り10年少々経ちますが、この間、気候変動、放射性物質に汚染された廃棄物の処理などに携わり、様々な観点で社会的に影響のある仕事に携わることができています。そういう点で、環境省は私の期待以上の職場です。

 直前にいた地球環境局研究調査室では、気候変動の影響評価の報告書の取りまとめに関わりました。その時に、大学の研究室でお世話になった先生に、有識者としてお世話になるということがありました。学生のときには想像もしていなかった再会でした。世の中は人のつながりがとても重要だと改めて実感しました。

【Q】最後に、学生さんへのメッセージをお願いします!

【A】環境省の仕事は入省前には想像できなかったほど幅広い仕事ができます。また、やる気さえあれば、いろいろなことに挑戦できます。「是非挑戦したい!」という方は、環境省で一緒に社会を変える仕事をしましょう!

2016/3/14 ~育休中の職員より~

 こんにちは、環境省採用チームです。

 今回は、環境省夫婦で、しかも共に海外で生活されている西川絢子さん(平成14年入省)をご紹介します。アメリカ、ケニアと海外での仕事経験も豊富な西川さん、ベトナムでも育児をしながら環境と開発の問題を考えているようです。

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 一昨年の11月に息子を出産し、その4日後に、同じく環境省に勤める夫はベトナムに赴任しました。ベトナム政府の天然資源環境省に派遣され、環境政策アドバイザーとして相手国政府の環境政策立案を支援するためです。私は約一年間の育児休業を取得し、現在は家族3人でベトナムのハノイで生活しています。

 異国、それも途上国での育児は、子供の病気の際など大変なこともありますが、概して快適・刺激的で楽しいです。ベトナム人は、老若男女を問わず一様に子供好きで、レストランに入れば、親の食事中、店員がこぞって息子を抱えてあやしてくれますし、子連れで行列に並べば、係員がすぐに気づいて優先的に通してくれ、少し寒い日に息子が裸足で外出すると、靴下を履かせろと見ず知らずのお婆さんが本気で忠告してくれます。おかげで、高級レストランのような敷居の高いところでも、何の気兼ねもなく子供を連れていくことが出来るのは、日本ではちょっと考えられないですね。平均年齢29.6歳という若者や子供に溢れたこの国では、コミュニティ全体で子供を育てるという、日本では失われつつある感覚が生きているように感じます。

 私自身は仕事人間だったため、出産・育児によってキャリアにブランクが出来ることに当初消極的でした。しかし今では、育児を通して新たな気づきや学びがあり、それが今後の仕事にプラスになると実感しています。

 第一に、時間生産性は確実に上がりました。子供が寝ているわずかな隙間時間を利用して家事をこなす毎日は、常に段取りを考え、脳内シミュレーションをして、同時並行でマルチタスクを処理するトレーニングになっています。そのうえ、子供が途中で起きて泣き出したり、いたずらをしたりして、段取りは否応なく変更と追加を余儀なくされます。子供が小さいうちは、勤務時間はどうしても制約されますが、単位時間あたりのアウトプットはこれまで以上に出せると思います。

 次に、母となることで、以前よりも生活者の視点から主体的に環境問題を捉えることが出来るようになりました。環境省に入ってから、人事院留学でアメリカに2年、世界銀行への派遣でケニアに2年住んだ経験があり、長期滞在国は今回が3ヵ国目になりますが、自分の仕事と関係なく、夫の赴任に随伴する形で付いていったのは今回が初めてです。当初は、仕事をしない生活が久々で戸惑い気味でしたが(笑)、母として暮らすことで、ハノイの大気汚染や廃棄物処理、食の安全などの身近な環境問題、さらには国全体の持続的開発に対して、社会的弱者の立場から課題を認識出来るようになったと感じます。これは当たり前のようで案外大切なことで、行政官をやっていると中立的な立場で課題解決の仲介をすることが求められるため、努めて客観的に物事に接しがちですが、その一方で、一市民としての主観や思いをないがしろにすることなく、情熱を併せ持って人々に寄り添うことが共感を呼び、周囲を巻き込み、最終的に社会を動かすと思うからです。

 ベトナムは東南アジア第3位の人口を擁し、実質GDP成長率6%(2014年)を誇る現在急成長中の若い国です。この国が今後どのような発展経路を辿り、開発ニーズと環境課題を統合させていくかによって、国内の若者をはじめ、アジアの将来が変わっていくと感じます。「日本の技術や経験を世界へ」という紋切り型の途上国支援だけでなく、共に考え、相互に学び、データや現場の声に立ち返り、各国・各機関がパートナーシップを形成する場を設定し、機運を高めて道筋を付けるなど、日本の環境省が出来ることは数多くあると思います。

 今年の4月には帰国し、息子を保育園に預けて復職予定です。育休中に得たものを仕事に活かすことで、出産前とはまた違った付加価値を仕事で与えられれば嬉しく思います。

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