環境省
VOLUME.64
2018年4月・5月号

国立公園まんきつ旅 Vol.05

2020年までに訪日外国人の利用者を1,000万人に増やすことを目標にした「国立公園満喫プロジェクト」。

その中でも、特徴的な取り組みを行う国立公園の楽しみ方・魅力を現地レンジャーが紹介します。

今回の国立公園は…慶良間諸島(けらしま)国立公園

「ケラマブルー」と称えられる日本有数の美しい海と、大小30余りの島々、サンゴ礁が織りなす絶景の国立公園です。

わたしがご案内します/慶良間諸島国立公園 レンジャー 小池大二郎さん ※レンジャーとは、国立公園の管理や生態系の保全などを行う環境省の職員。

慶良間諸島国立公園
3つの楽しみ方

ザトウクジラが目前に!ホエールウォッチング/慶良間諸島周辺海域

慶良間諸島周辺の海域は、ザトウクジラの繁殖域。12月末から4月頃、繁殖と子育てのために回遊してくる姿を頻繁に見ることができ、クジラの呼気「ブロウ」が、光によって七色に見えた人は、願いが叶うというジンクスも。船上でのホエールウォッチングでは、水面上に飛び出す豪快なジャンプ「ブリーチング」や、尾を水面にたたきつける「テールスラップ」など、クジラの迫力ある姿を間近で見られます。

ザトウクジラが目前に!ホエールウォッチング/慶良間諸島周辺海域

多彩な場所からの島々の絶景をトレッキングで楽しんで/渡嘉敷島

渡嘉敷島(とかしきじま)の照山(てるやま)の頂上にある照山展望台では、美しいケラマブルーの海や島々を望めます。また、2017年3月、同島に完成した見花原(みはなばる)遊歩道も、海だけでなく多彩な植物など、いつもとひと味違う慶良間を楽しめます。

多彩な場所からの島々の絶景をトレッキングで楽しんで/渡嘉敷島

美しい神秘のビーチを巡るアイランドホッピング/慶良間3島

アイランドホッピングとは、複数の島を巡る旅のスタイルのこと。慶良間諸島では、3つの有人島、渡嘉敷、座間味(ざまみ)、阿嘉(あか)を連絡船「みつしま」が行き来しており、各島を15分~35分で移動できます。

美しい神秘のビーチを巡るアイランドホッピング/慶良間3島

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from 慶良間諸島国立公園

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自然美を堪能できる渡嘉志久ビーチ

自然美を堪能できる渡嘉志久とかしくビーチ

太陽の光が降りそそぐ日中は、ケラマブルーがよりいっそう美しく映えるひととき。渡嘉敷島の渡嘉志久ビーチでは白い砂浜から浅瀬の透きとおる水色、そして輝く青へと移ろう美しいグラデーションに感動します。

阿波連ビーチを染める見事な夕日

阿波連あはれんビーチを染める見事な夕日

太陽が沈む頃になると、空も海も島々も赤く染まり、慶良間諸島はその表情をがらりと一変させます。渡嘉敷島の阿波連ビーチからは、ため息の出るような見事な夕日といつもとひと味違う慶良間を目にすることができます。

座間味島の夜が見せる満点の星空

座間味島の夜が見せる満点の星空

座間味島の夜は、まるで星が降ってくるような満天の星空が広がります。中でもウルノサチの岬は、サンゴ礁と、刻一刻と動く星座たちを望める鑑賞スポット。実在した犬がモデルの、マリリンの銅像が目印です。

「さんごゆんたく館」、オープン

「さんごゆんたく館」、オープン

2018年3月5日(さんごの日)に阿嘉島でオープンした、「さんごゆんたく館」。ゆんたくとは、沖縄の方言で「おしゃべり」のこと。サンゴについての展示や映像を楽しんだり、海を眺めるテラスで休むこともできます。

COURSE

コース1

那覇空港 →[「ゆいレール」(約15分)]→ 美栄橋駅 →[ 徒歩(約10分)]→ 那覇泊港 →[ 高速船「マリンライナーとかしき」(約35分)]→ 渡嘉敷港(渡嘉敷島)

コース2

那覇泊港 →[ 高速船「クイーンざまみ」(約50分)]→ 座間味港(座間味島)

コース2

那覇泊港 →[ 高速船「クイーンざまみ」(約50分)]→ 阿嘉港(阿嘉島)

※渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島の3島を周遊する連絡船「みつしま」は、座間味と阿嘉を1日4往復運航(予約便を除く)。渡嘉敷へは予約が必要。

MAP

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