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概要

エコジン04・05月号

エコジン室効果ガス観測技術衛星(Greenhousegases Observing SATellite=GOSAT)「いぶき」は、世界で初めての、温室効果ガス観測専用の人工衛星です。地球温暖化への科学的理解を深め、全世界的な温暖化対策に貢献することを目的に、2009年1月に打ち上げられました。GOSATプロジェクトは、環境省、国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の三者が共同で推進しています。 「いぶき」は約100分で地球を一周する軌道上で、二酸化炭素とメタンの濃度の観測を行っています。観測データの解析により、地球全域の温室効果ガスの分布、地域ごとの吸収・排出量、季節による変動などを知ることができます。 2016年11月に「パリ協定」が発効し、世界各国が温室効果ガス排出量を報告することが義務化されました。地球全体を均一に、そして正確に観測できる「いぶき」のデータは、各国が統計データに基づいて推測している排出量報告の検証に役立つ可能性があり、報告の透明性を高める役割を果たすことができると期待されています。エコに関する旬な話題を勉強しよう!世界で初めて、温室効果ガスを観測するための人工衛星として打ち上げられた「いぶき」。2009年の打ち上げ以来、長期にわたって観測データを蓄積してきました。観測によって何がわかったのか、期待される役割、今後の展望などを詳しく解説します。温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」今月の授業1時間目 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」って?第2特集温基 礎 編温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」cJAXA16