ブックタイトルエコジン08・09月号
- ページ
- 4/36
このページは エコジン08・09月号 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは エコジン08・09月号 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
エコジン08・09月号
エコジンLOU OSHIBA小さなことからでもはじめよう。チリも積もればマウンテン。 ルー大柴さんが生まれ育ったのは東京・新宿。高度成長期真っ只中の昭和30年代、急速に発展する大都会で子ども時代を過ごしたルーさんにとって、自然は縁遠いものだった。「身近なところにネイチャーのない子ども時代でしたね。それでも、夏に市ヶ谷のお堀でランニングシャツに半ズボン姿でビショビショになりながら夢中でザリガニを捕まえた思い出があります。身近に自然がなかったせいか、より自然に対する渇望感があったのかもしれません」 俳優を目指していたルーさんだったが、英語まじりの「ルー語」を駆使するテンションの高いキャラクターで人気者になった。34歳、遅咲きのブレイクだった。「でも、芸能界は浮き沈みが激しく、40代半ばでちょっと暇になりまして。そんな時、小学生だった次男に誘われて水辺の生き物を捕りに出かけたんです。田んぼ脇のU字溝に網を入れたらドジョウやヤゴ、メダカがたくさん捕れた。子どもの頃にザリガニを捕って遊んでいた記憶が一瞬で蘇りました。『そうだ。こういうことが自分は好きだったんだ』と」 それ以来、ドジョウを自宅の水槽で何匹も飼うようになった。夜、クラシック音楽を聴きながら焼酎を飲み、水槽の中のドジョウと「会話」をするのが至福の時間という。10年共に過ごし、昨年亡くなったヒドジョウにはチャッピーと名付けて可愛がった。「ドジョウも10年一緒にいたらラブ(愛)着がわきますよ。誰も信じてくれませんが、向こうが口をパクパクするのでこっちも真似してパクパクすると、返事をするようにパクパクし返す。ちゃんとコミュニケーションがとれているんです。『今日の仕事どうだった?』みたいな感じで聞いてくるからうるさいんですけど(笑)」04