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概要

エコジン08・09月号

気候変動によって、蚊の生息地域が北上中 2014年、東京都内の公園で多数の人がデング熱に感染したことを覚えている方も多いでしょう。デング熱などの感染症を媒介する蚊(ヒトスジシマカ)は、年の平均気温が11℃以上の地域に生息するとされており、1950年頃の分布域の北限は栃木県の北部でした。しかし、地球温暖化によって分布域が徐々に北上し、現在では東北地方北部にまで拡大。2100年には北海道まで拡大すると予測されています。FILE No.02身近にあるさまざまな環境問題と私たちの健康との関係についてご紹介します。みんなのカラダと環境のお話症 状 デング熱等の感染症野積みされた古タイヤなど、屋外に蚊の発生源となる水たまりの場所を作らないようにしましょう!ヒトスジシマカ 体長4.5mmほどのヤブカの一種。デング熱などの感染症を媒介する。 写真提供:国立感染症研究所昆虫医科学部デングウイルスに感染して起こる熱性の感染症 デング熱は熱帯・亜熱帯地域で患者の多い感染症ですが、日本でも発生の可能性があります。潜伏期間は2~14日で、突然の高熱で発症します。頭痛などを伴い、発熱は2~7日間続きます。初期症状に続き、全身の筋肉痛や倦怠感が症状として出た後、発疹が出てきます。症状は1週間程度で回復しますが、ごくまれに重い症状に見舞われることもあります。[ デング熱の主な症状 ]? 発熱? 頭痛? 筋肉痛? 皮膚の発疹CAUTION処方箋33