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概要

エコジン08・09月号

いと思います」とコメントを寄せている。 大量に生産・消費・廃棄する生活から一時離れ、スローな暮らしを体験することで、環境を考えるきっかけになればと平澤さんは期待している。験しながら、現在の暮らしを省みることができる。飯田市が環境文化都市宣言をしたことをきっかけに、「行政が呼びかけて環境都市を推進するだけでなく、市民も共に持続可能な社会づくりを盛り上げなければ」と、市民グループが発足したことに端を発してできた環境体験学習施設だ。風の学舎に置かれている電化製品は冷蔵庫とLED照明程度。これを太陽光発電と風力発電によってまかないつつ、料理をするにも暖を取るにも、熱を必要とするものは、木材をエネルギー源とする囲炉裏や薪ボイラーなどを使用する。 「熱源を電気でまかなおうとすると、非常に大きな電力を必要とします。それを国土の約7割におよぶ森林資源を使うようにすれば、それほど大量に電気をつくる必要はないと考えています」と平澤和人事務局長。エネルギーを地産地消する、循環型の生活のモデルを示し続けている。スローライフの良さを知る その他にも風の学舎では、薪割りや豆腐作りなどの体験メニューを用意して、スローライフを味わってもらう試みを実施している。利用した大学生は「初めて物に囲まれ過ぎた暮らしについて考えさせられました。大事なことは何か真剣に考えたエネルギーは“使う”より“つくる”発電能力は太陽光発電で3.3kW、風力で1.0kW。それほど大きくはないが、建物内でほとんど電気を使わないため、売電する量が使用量の2倍におよぶわたしたちの伝統的な食生活を見つめ直す体験メニューのひとつ、豆腐作り。原料の大豆は「山法師」が地元の遊休農地を借りて栽培・収穫したものだ。竹筒でかまどの火を吹いて、火力調整するのも楽しいかえり高齢化などのために手入れが行き届かない近隣の山で間伐を行い、お礼として切り出した材木をもらう「森集人プロジェクト」。これによって山林に光が差し込み、美しい森が蘇ってきている。また「木の駅プロジェクト」では、林業の6 次産業化をねらった加工品の販売なども行っている。近隣の山林を復活させます!プチしん しゅう じん25