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概要

エコジン08・09月号

のリーディングカンパニーとして、人々が環境課題を気にすることなく、紙の便利さを享受してほしいのです」 オフィス内で紙の循環サイクルが整えば、新たな紙の調達やリサイクル時の輸送が減り、トラックが排出するCO2が削減できる。さらに、機密情報が外部に漏れるリスクを減らすことも可能となる。これからの「紙とのつき合い方」を変えてしまうかもしれない。オフィスでつくる、新しい資源サイクル PaperLabに使用済みの用紙を入れ、スタートボタンを押せば、約3分で1枚目の新しい紙ができあがる。A4用紙なら1分間に約14枚、1日8時間稼働させれば6,720枚の紙を、オフィス内で“生産する”ことができる。 これを可能にしたのが「ドライファイバーテクノロジー」という新開発の技術。まず、機械的衝撃を与えて、使用済みの紙を綿のような細長い繊維にする。次に、繊維化した材料に結合素材を加えることによって繊維の結合強度を高め、白色度を向上する。最後にプレスして成形しカットすれば、新しい紙ができあがるという仕組みだ。設定を変更すれば、色や厚さ、香りまで変えられる。リサイクル時のCO2 削減にも貢献 開発の背景について、事業推進プロジェクト部長の市川和弘氏はこう語る。「ペーパーレス化が進み、印刷物は減ってきたように感じますが、私たちが調査したところ、実はオフィスに流通している紙の全体量はほとんど変わっていません。それは、多くの人が紙を“シンプルで便利な情報ツール”としてとらえているからでしょう。一方で環境への配慮から、紙を使うことを“よくないこと”と感じる人も増えています。私たちはプリンティングカラー用紙や、香り付き用紙まで密度や厚み、形状をコントロールして成形することで、A4やA3のオフィス用紙、名刺用紙など、用途に合わせた紙を作ることができるオフィスの機密情報も完全に抹消使用済み文書を繊維レベルまで分解し、色素を取り除くので、機密情報を完全に抹消することができる。外部に持ち出す必要がないため、情報セキュリティは万全社内の省エネ活動を通じて培ったノウハウを、地域の企業・団体の省エネ活動の推進に役立ててもらおうという活動。隊員企業と協力して長野県内の企業に出向き、エネルギーの効率的な使用方法などをアドバイスする。本社のある長野県諏訪地域で始まり、2010 年からは台湾版が展開されている。「信州省エネパトロール隊」でC O 2削減に貢献プチ23