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概要

エコジン08・09月号

世代を見据えて、廃車になった後のリサイクル分野にも新しい動きが現れています。自動車を解体・破砕して生じる自動車破砕残さ物の繊維で車のボディを作る??おとぎ話のように聞こえますが、それを実現するのが「セルロースナノファイバー」(CNF)です。CNFは、果物のしぼりかす、木材、紙の原料となるパルプなど、植物の繊維をナノサイズ(100万分の1mm)のレベルまで、ほぐして取り出した物質。その特徴は、鋼鉄の5分の1の軽さでありながら5倍の強さをもっているという点にあります。CNFを練り込み強化矢野浩之研究室では、CNFに樹脂を加えることで、より強度の高いCNF強化樹脂成形体を開発したエコに関する旬な話題を勉強しよう!黒色プラスチックは、主にリアフロアカバー、エンジンアンダーカバーなどに用いられている今3時間目 後の次世代自動車について考えてみましょう。期待が寄せられる黒色プラスチック回収ボディの素材をカーボンニュートラルに植次されたプラスチックス材をドアやフェンダーなど車の外板に使うための研究が、京都大学生存圏研究所・矢野浩之研究室などを中心に進んでいます。「これによって車の軽量化を図れれば燃費が上がり、結果としてCO2の排出量も減らすことができます。2020年の東京オリンピックには、車の部品のどこかにCNFが使われているかもしれません」(矢野先生)。(ASR)の中には30%以上プラスチック(以下、プラ)が含まれていますが、その多くは焼却処理されています。このASRからプラを効率的に回収して、リサイクルを進めていくことが重要です。光学選別*で回収するプラの中でも、車の内装材などで多く使われている「黒色プラ」は光学選別が難しいとされてきましたが、近年、技術の進歩でこの課題を一定程度克服できるようになってきました。今後、こうした技術の進歩でプラの回収が進み、バンパーのようなプラを使ったパーツを回収し、リサイクルによって再び新たなバンパーができるような高度なマテリアルリサイクル確立のため、環境省では実証事業など*光学センサーによって対象物を感知し、 による技術支援を進めています。原料中の異物や不良品を識別する方法は  さい19