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概要

エコジン06・07月号

27http://www.env.go.jp/guide/info/eco-first/の三次元形状を詳細に把握・表現することができる。 「例えば、青木ヶ原を含む富士山を航空レーザ計測し、そのデータを使って微細な地形を赤色立体地図※2 で表現しました。これにより、富士山の樹海の下に隠れていた噴出口などの存在が明らかになりました。航空レーザ計測データから、赤色立体地図を使って地形の詳細な凹凸を表現していく技術は、防災や考古学の分野でも活用されています。また、航空レーザ計測データと航空写真データを使った技術は、森林保全や希少野生動植物保全など、自然環境分野での活用が広がっています」 同社の設立は1954 年。「戦争によって荒廃した日本の国土を復興するためには航空測量が必要不可欠」という若き技術者たちの熱意が生んだ会社だという。 近年、気候変動による自然災害が頻繁に発エコ・ファースト制度の詳しい情報は生する中で、生物多様性保全や社会インフラの維持管理などの課題が国内外で顕著になっている。空間情報の取得からコンサルティングまで一貫した技術を有している同社に対する期待は、ますます高まっている。希少野生生物の生息・生育環境解析航空写真、航空レーザ計測データから希少野生生物の生息・生育環境が解析できる。例えば、奥山の森林に生息するクマタカ(写真右)、里山に生息するサシバなど希少猛禽類の調査では、航空写真から営巣木となる樹種を判読し、航空レーザ計測データから斜面の傾斜・樹高などを分析することにより生息環境を絞り込む。この技術は、希少野生生物の保全計画、環境アセスメント、動植物調査などで活用されているPROJECT.02https://www.eco1st.jp/company.html?id=52我が社の約束1 低炭素社会の実現に貢献します。2 自然共生社会の実現に貢献します。3 環境保全に向けた人材づくり、地域づくりに努めます。4 自然災害発生に伴う情報提供と環境負荷低減対策に取り組みます。災害時の被災情報収集同社は、大規模な災害が発生した際にいち早く航空写真撮影や計測を行い、そのデータを現状把握や二次災害防止のため、地域や関係機関に提供している。一部のデータは一般公開し、学術的な利用も可能に。例えば、東日本大震災発生後、被災地を定期的に航空写真撮影し、自然の再生状況、社会の復興状況をモニタリングしており、その写真をHP上で公開、情報提供を行っている(写真左から、2013年~2015年にかけて1年ごとに北上川上空より撮影したもの)PROJECT.03※1 航空レーザ計測 航空機に搭載したレーザスキャナを使用して、地表面の精密な高さ情報を取得する計測手法※2 赤色立体地図 地形の凹凸を、詳細に、立体的に、視覚的にわかりやすく表現した地図。アジア航測の特許技術2013年2014年2015年