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概要

エコジン12・01月号

生活の中でいつもの年と違うことに気づいて、“なんかおかしいな?”と思っている。例えば、今年の秋は温かい日が多かったので紅葉がきれいじゃないとか、雪が降らなくてスキー場がオープンできないとか。地球温暖化について、世界中が関心を持っていたのは、2008年の洞爺湖サミットの頃だと思います。リーマンショック、9.11、3.11など、様々なニュースの中にあっても、エコロジーや環境問題は人々の関心を集めています。僕は、気象に関わる仕事をしている人間として、もっと日本のみんなに環境問題に目を向けてもらい、興味を持ってもらいたいと思っています」この先、未来の環境を良くするために、何が必要か。石原さんは、“科学する気持ち”だと言います。「日本人は真面目だから、リデュース・リユース・リサイクルという3Rには本当に一生懸命です。環境問題に対するマインドが共有できたと感じます。しかし、これからはそれだけではなく、持続可能な社会を目指して環境を良くするための技術改革であったり、様々な研究などに、もっと興味を持って、関わっていくことが必要になってくる。科学技術が進展することで、快適で、環境に負荷をかけない暮らしが実現できる社会、そういう動きを、僕は“科学する気持ち”と呼んでいます。一人ひとりがそういう気持ちを持つことで、自然環境を変えていくことができるのじゃないでしょうか」石原良純俳優、気象予報士。1962年生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学経済学部卒業、1984年松竹富士映画『凶弾』でデビュー。97年に気象予報士の試験に合格。現在NHK大河ドラマ『花燃ゆ』、テレビ朝日『週刊ニュースリーダー』の司会他、多数の番組にレギュラー出演中。日本の四季、気象にだけではなく、地球の自然環境問題にも取り組む。05