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概要

エコジン12・01月号

グリーン経済では、どんなことにお金が使われるの?対象となる事業に決まりがあるわけではなく、環境への影響を小さくするさまざまな事業に、お金が提供されています。風力や太陽光、温泉のある日本で多い地熱や、バイオマス※2などの自然のエネルギーを使った発電事業です。これらは、石油や石炭などの化石燃料を消費しない「再生可能エネルギー」※3です。また、森や里山、水辺などの自然環境をかんきょうはいりょかんきょう守る団体や、環境に配慮して独自の研究や取り組みをしている会社なども対象になります。その事業が持続可能な社会につながるかをきちんと評価し、それに見合ったお金が提供されています。注釈※1持続可能な社会=未来の世代へ負担をかけない範囲で環境を利用し、開発が行われる社会のこと。※2バイオマス=生物からうまれた資源のこと。木材、トウモロコシなどの穀物、家畜のえさやふんなどがある。※3再生可能エネルギー=使える量に限りがある石油や石炭などの化石燃料とは異なり、自然の力を利用した繰り返し利用できるエネルギー。風力、太陽光、水力、地熱・地中熱など、さまざまな種類がある。環境省職員にインタビュー!総合環境政策局倉橋征示さん環境計画課かんきょう持続可能な社会をつくるためには、環境と経済の両方に良いことを考えなければなりません。そのためには、環境えいきょう環境と経済の関係を教えて下さい!への影響が少ないモノやサービスを増やしていく必要がありますが、そのためにはお金が必要です。グリーン経済かんきょうかんきょうの仕組みでは、環境のことを考えたモノやサービスに対して、国やまちからしえんの支援以外にも、必要なお金が集まりやすくなります。そうなれば、企業も商品やサービスを考えるときに環境の視点を盛り込むことが必要となり、環境への負荷が少ない商品やサービスが増えていきます。わたしたちも、買いかんきょう物をするときに環境にやさしい商品やサービスを選ぶと持続可能な社会づくりに一役買うことができますよ。きぎょうかんきょうかんきょう33