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概要

エコジン12・01月号

そのストーリーを紐解きます。海外へ羽ばたいていったのか、どのように開発が進められ、世界を変える日本発の技術は、第3回大きな功績を残す例が増えてきています。技術が、海外でも活用され、尽きることのない自然エネルギーにかける株式会社WIND-SMILE技術のポイント日本で生まれたエコのノウハウや従来型の風車の羽は袋状に閉じているが、WIND-SMILEの風車の羽は後方部分に切欠部があり、断面が「つ」の字のような特殊な形状になっている。この「つ」の袋のような部分で風を受けることで回転させ、揚力と抗力の双方を利用、つまり「風を2度利用する」という仕組み。風向きに関係なく、わずか風速1 mの微風で起動を始める。■常識をくつがえした小型風力発電機風の力で、すべての人を笑顔に。2007年、WIND-SMILEはそんな思いを社名に込め設立された会社だ。同社代表取締役の福留修蔵は、クリーンエネルギー活用のために心血を注いできた。「そもそも私が本格的に風力発電に取り組んだのは、2004年。地上150mの文部科学省庁舎の屋上に、風力発電機を設置するため、システム開発から取り組んだことが始まりです」高層ビル上で稼働する風力発電機には前例がなく、設置要件は非常に厳しいものだった。まず耐風速90m、つまり竜巻レベルの強風に耐えられること。そこで着目したのが材質だ。「戦闘機の上空高層圏内での飛行速度はマッハ3以上。これは風速に換算すると数百mです。この戦闘機の機体に使われるチタン素材を風車に採用することで、条件がクリアできました」また回転効率を上げるため、羽の形状を変え、28