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概要

エコジン12・01月号

クリエイターや起業家が資金調達をする手法としてクラウド・ファンディングより多くの人の手を介して水辺環境の改善を注目を集めてきた、クラウド・ファンディング。最近では社会問題の解決、地域での取り組みなど、さまざまな分野に及んでいます。ここでは環境問題の中でも「水辺の環境改善」に特化したクラウド・ファンディングの取り組みを紹介します。一般社団法人ClearWaterProject(愛知県名古屋市)ClearWaterProjectでは、山、畑、川、海などの流域改善に特化したクラウド・ファンディング(以下:CF)を、2014年から「カワサポ」という事業名で運営している。同社ではCFを、活動している人とそれを支援する人をつなげるプラットホームと捉え、活動資金の調達と同時に、環境改善に関わる人の絶対数を増やすことを目的としている。代表理事の瀬川貴之氏は、「より多くの人に環境団体の活動を伝え、流域環境に関心を持ってもらう入口としてCFという仕組みを取り入れました。資金サポートをきっかけに、自分のこととして流域の環境問題を考えてほしいんです。この1年間試験的に公開運用を進め、6つのプロジェクトが立ち上がり、達成率は5割。ネット上に掲載するタイトルのつけ方や写真選び、PR方法など、プロジェクト団体との綿密な打ち合わせが成功の秘訣です」と話す。今後はCFを通じてつながった環境団体と支援者のネットワークを活かし、物販やイベント開催なども含めた“水辺ポータル”として発展させていく予定だ。合瀬川の生きものマップをつくる!街と森をつなぐ「コミュニティのための道づくり」小学生から高校生までの子どもたちを中心に、地域の生き物の調査や研究、保護を行っている愛知県丹羽郡の地域活動団体「生きもの探検部」によるプロジェクト。自然の現状を知ってもらうため、地域の河川にどんな生き物が生息しているのかをまとめたマップを作成した森に親しんでもらうことを目的に、岐阜県恵那市で地元の団体「串原農林」が進める活動。街の人たちが気軽に森に入れるような道をつくり、イベントやお祭りなども開催して交流を広げながら、森がもつ豊かな食文化や伝統の継承を目指している13