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概要

エコジン12・01月号

ECO & BUSINESS 2薪の材料となる間伐材LOCAL地域資源薪の材料となる間伐材間伐材利用の薪は優秀な自然エネルギー身近にある地域資源を活用し、環境問題を解決しながら、ビジネスとしても地域経済を振興していく……そんな企業が全国で登場しています。ここでは、面積の約95%が森林というにしあわくら山間の村・岡山県西粟倉村と、村楽エナジー株式会社の取り組みを紹介します。薪作りの作業村楽エナジー株式会社(岡山県西粟倉村)薪ボイラーに薪を投入する「薪は“古い燃料”というイメージが先行していますが、山間部ではとても利用しやすく優秀なバイオマスエネルギー」と話すのは村楽エナジー代表の井筒耕平氏。村楽エナジーは、地域向けのエネルギーコンサルティングを行いながら、岡山県西粟倉村と協働して、薪を使った熱エネルギーの供給を進めている。薪は間伐材をカットして乾燥させるだけなので、同じ木質バイオマスでもチップやペレットより製造コストは安価。西粟倉村の温泉施設はこれまで灯油を使って温泉を加熱し、入浴に適した温度にしていたが、薪ボイラーの導入によって、①燃料費が安くなり、②地域内に燃料の代価が払われ、③森林事業への援助となり、④地球温暖化防止にもひと役買うという4つの効果が生まれている。また間伐材の代価を地域通貨「オニ券」で支払い、地域商店で使用されることで地域経済の活性化にも結びついている。「地域に合った自然エネルギーの選択肢を考えることが大切。今後もできることを少しずつ進めていきたい」と井筒氏は話す。地域通貨「オニ券」10エコジン