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概要

エコジン10・11月号

 いわき市は、東日本大震災で地震と津波による甚大な被害を受け、放射性物質による汚染のリスクにもさらされた。また、風評被害による第1次産業への打撃や、人口の流出(市外・県外への避難)・流入(双葉郡などから市内への避難)による“つながりの希薄化”も課題となった。その一方、いわき市は太陽光発電・風力発電など再生可能エネルギーのポテンシャルが高く、豊かな自然環境に恵まれた良質な農作物の産地でもある。こうした「いわきならではの地域資源」を生かして、人と人とのつながりを編み直そうという取り組みが進められている。地域住民と、いわきを訪れる人たちの手によって「人と自然が共に生きるまち」という未来を創り出す挑戦が始まった。恵まれた地域資源を活かして「人と自然が共に生きるまち」をつくるハッケン!「エコステ」湯本駅の特徴は、太陽光・福島県産木材・温泉熱などの地域資源を積極的に活用していること。待合スペースには温泉熱を利用した床暖房設備を設置し、暖房で利用した温泉の一部は足湯として再利用している。 「いわきの人が、いわきの木を使い、いわきで暮らす人のためにつくる」家をコンセプトに、2007年に開設された「住まいと暮らしのウェブマガジン」。地域ならではのプロの家づくりを広く伝え、家づくりに関する知識や経験を地域で共有しようと、地元の工務店や設計事務所に家づくりの理念を聞くインタビューや、実際の施工例を豊富な写真とともに紹介している。また、「いわきの暮らし」コーナーでは、里山風景の中に建つ「いわき回廊美術館」や地元の老舗の味噌蔵を紹介するコラムも掲載。家づくりや暮らしに対する新たな価値観を提案している。いわきらしい暮らし方や生き方を紹介し、「地産地消の家づくり」を提案「いわき家ナビ」 今年3月、JR 東日本の常磐線「湯本駅」がリニューアルオープン。温泉熱を活用した暖房設備のほか、LED照明や太陽光発電、自然換気、節水トイレなどを導入し、省エネ、再生可能エネルギーなどの環境保全技術を取り入れた「エコステモデル駅」となった。また、下りホームの足湯がリニューアルし、2 階には地元産品やおみやげ品、駅弁などを販売する「湯本美食ホテル」も開店。足湯では飲食を楽しむこともでき、湯船につかりながら「湯本美食ホテル」の商品を出前できる。「地域活性の中心地」として鉄道利用者だけでなく地元からも親しまれる駅を目指す。「エコステ」JR湯本駅ハッケン!地域資源を積極的に活用し環境に配慮した駅舎に「住まいの実例」コーナーでは「デザインで選ぶ」「スペックで選ぶ」「家族構成で選ぶ」など、さまざまなキーワードから施工例を検索できる。設計・施工の基本情報はもちろん、住む人の暮らしが見えるのが特徴だ。27