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概要

エコジン10・11月号

23http://www.env.go.jp/guide/info/eco-first/歩してきた。しかし近年、地球温暖化などの影響により作物の生育不良や病害虫被害といったマイナスの影響が発生。今後、さらに気候変動が進行すれば栽培適地が変化し、その土地で作られていた作物が恒常的な不作に陥るなどの影響を及ぼしかねない。こうしたリスクの低減にICTが役立つという。 「例えば、農場に設置したセンサーにより、気温・湿度・日射量などのデータを計測・蓄積・分析し、農場環境を“見える化”します。生産者は、従来の五感による作業判断に加えてデータも活用することで作業内容や時期を最適化し、質の高い農作業や経営を行うことが可能となるのです」 2012 年には、こうした生産現場でのICT 活用を起点に経営・販売まで企業的農業経営を支援するサービス「食・農クラウド Akisa(i 秋エコ・ファースト制度の詳しい情報は彩)」の提供を開始。2015 年8月現在、全国で約350社が利用している。 「ICTを賢く活用することは、資源やエネルギーをより効率的に使うことを可能にし、温室効果ガスの削減にも貢献します。また、自然災害への備えや対応にもその力を生かすことができると考えています」ICTの力を起点に、新たな価値の実現とさまざまな社会課題の解決に挑む富士通。今後の進化に注目したい。https://www.eco1st.jp/company.html?id=38我が社の約束お客様・社会の環境負荷低減に貢献します自らの事業活動における環境負荷を低減します製品の環境負荷低減小型・軽量化、再生プラスチック使用、部品点数削減、解体性・リサイクル性の向上などを通じて環境負荷を低減するとともに、持ち運びやすさや省スペースなどのメリットをもたらす製品提供を推進。またエネルギー効率に優れた製品を継続的に拡大することにより、製品使用時の環境負荷も低減している。エネルギー効率がトップレベルと認められる基準を製品分野別に定め、2015年度末までの3年間において新製品のうち、50%以上がその基準をクリアするよう開発を進めている。会津若松Akisaiやさい工場同社の半導体向けクリーンルームを転用した、人工光型の植物工場。1日あたり3,500株のレタスやホウレンソウが、365日、気候や天候に左右されずに安定して収穫できるラインだ。カリウム含有量を抑えた低カリウム野菜で、カリウム摂取制限のある方に「食の喜び」を提供することが目的だ。温度、湿度、CO?濃度、照明の状態、液体肥料の状態など、さまざまなデータを「食・農クラウドAkisai」を用いて蓄積。生産した野菜の品質との相関から最適な栽培条件を見出し、品質と生産性を高める改善に取り組んでいる。