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概要

エコジン10・11月号

21祗園祭ごみゼロ大作戦のべ2,000人を超えるボランティアスタッフが協力再利用される容器包装 多くの来場者でにぎわう京都・祗園祭。来場者が増えるに従い、可燃ごみの量も増えていることが課題となっていました。そこで2014年、夜店や屋台とNPO、行政などが協働し、約21万食分の使い捨て食器をリユース食器に切り替える「祗園祭ごみゼロ大作戦」を開始。飲食に使われたリユース食器は、まちなかに設置したエコステーションでボランティカップ、トレイ(各大・小)の4 つのリユース食器が導入された 100年以上も前からリユースの仕組みが整っていたガラスびん。繰り返し使える「リターナブルびん」の回収率が10%上がれば、環境負荷が約8%減る、ビールびんを約20回繰り返し使えば、1回しか使われなかった場合に比べてCO?排出量は約6分の1になる、という試算もあります。リターナブルびんが繰り返し使われるためには、あくまで買った場所に返却するというのが基本です。日ごろからリターナブルびんを意識して、消費者である私たちが使いこなすことが大切なのです。ガラスびんのリサイクル ガラスびんはリサイクルの際に品質劣化が少ないのが特長で、高度な水平リサイクル(びんtoびん)で何度でも新しいびんに再生されます。古くなったリターナブルびんや使い終わったびんは、カレット工場に運ばれて細かく砕かれ、新しいガラスびんの原料やその他の用途に再利用されています。一般に全ガラス量に対するカレットの使用比率を10%増加させれば、ガラスを溶解するのに必要なエネルギーを約2.5%削減することができます。カレットを増量できれば、その分CO?の排出量を削減することができるのです。(右)カレット工場にて、異物を選別する様子(左)あきびんを砕いたカレットガラスびんのリユース主なリターナブルびんアスタッフが回収し、その後洗浄を実施。2014年度は、来場者数が2013年より12万人も増加したにもかかわらず、可燃ごみを56トンから34トンまで減らす成果があげられました。実行委員会では、今後もこの活動を継続して定着させ、未来につながる仕組みづくりを進めていくとしています。