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概要

エコジン08・09月号

日本と世界がチョイスする未来今年の1 2月、フランス・パリでC O P 2 1が開催されます。日本を含む各国はこれに先立ち、温室効果ガスの削減目標である「約束草案」を国連に提出することになっています。日本が今年7月に国連に提出した約束草案のポイントを、各国との比較を交えながらみていきます。日本の約束草案は、環境省および経済産業省の審議会での議論の積み重ねをふまえて、内閣総理大臣をトップとする地球温暖化対策推進本部によって今年の6月に案が取りまとめられ、7月に決定された。日本の草案では、国内の排出削減・吸収量の確保により、2030年度に2013年度比マイナス26.0%(2005年度比ではマイナス25.4%)の水準にすることとしている。この目標は、技術的な制約、コスト面の課題などを十分に考慮しており、裏付けのある対策・施策や技術の積み上げによる実現可能なものとなっている。また、各国の事情や目標年度の違いなどにより単純な比較はできないものの、国際的にも遜色のないレベルと言える。今年6月にドイツ・エルマウで開催されたG7サミットにおいても、日本の目標が野心的であることについて各国の理解が得られた。この高い目標の達成には、徹底した省エネルギーと、再生可能エネルギーの最大限の導入が対策の中心になる。さらに、フロン対策や吸収源対策なども総動員することが必要になる。実現のためには国だけでなく、地方公共団体、事業者、そして国民といった幅広い主体が協力しながら、あらゆる分野で取組を進めていくことが不可欠である。【日本と世界がチョイスする未来】日本の約束草案GDP1ドル当たりの排出量で比較すると1人当たりの排出量で比較するとアメリカ: 2 0 2 5年アメリカ: 2 0 2 5年2013年E U : 2 0 3 0年E U : 2 0 3 0年日本: 2 0 3 0年日本: 2 0 3 0年2030年08