ブックタイトルエコジン０８・０９月号

概要

エコジン０８・０９月号

KIDS ECO REPORTSCOOP! 2感染症を媒介する動物が新たに侵入する恐れ!2014年8月、約70年ぶりの国内感染となるデング熱患者が発生しました。デング熱は蚊を通じて人間に感染する伝染病で、日本ではヒトスジシマカがウイルスを運んでいます。このヒトスジシマカが生息している地域は、現在東北地方北部まで拡大しており、今後温暖化の影響によって2100年にはその範囲が北海道にまで広がるという予測もあります。地球温暖化によって気候や生態系が変化すると、世界的にも、動物が媒介する感染症のリスクが大きくなる可能性があると予測されています。その他にも、夏季の高温による熱中症の危険が高まるなど、温暖化の健康への影響が心配されています。MORE SCOOP!すぐできる温暖化対策を探してみよう!身の回りにも身近な環境スクープがたくさんあるよ!自分でできる温暖化対策を考えよう電気器具を使っていないときはこまめに電源を切ろうシャワーを出す時間は短くしようおうちの人と協力してやってみよう買い物にはエコバッグを持って行こうお出かけの時はエコドライブを実践しよう夏は打ち水や緑のカーテンで涼しく過ごそう季節にあわせ、涼しい服や暖かい服を着て冷暖房の使用を減らそう環境省職員にインタビュー!環境省地球環境局総務課研究調査室藤井進太郎さん地球温暖化が進むと、日本ではどんなことが起こるのですか?日本国内では、気温の上昇、降水量の変化、海面の上昇などさまざまな変化が起こる可能性があります。洪水や高潮・高波などの災害の恐れが高まったり、動植物の生息する範囲が変わったり、さくらの開花時期がずれるなどの影響が生じると予測されています。温暖化は、私たちの暮らしに大きく関わる問題なのです。どんな対策をしているのですか?温暖化の原因となるCO 2などの温室効果ガスの排出を減らすため、規制や目標数値を定め、自然エネルギーを導入したり、低炭素なライフスタイルを推進したりしています。また温暖化の影響は避けられなくなってきていることから、その影響に対処する「適応」について、政府全体でこれからの取組を考え、総合的、計画的に進めようとしているところです。33