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概要

エコジン08・09月号

さらに詳しい情報はコチラ!vol.13環境省のレッドリストに挙げられた日本の希少な生き物たちや、日本の生態系に悪影響を与える外来種(侵略的外来種)について紹介します。希少種について…「RDB図鑑~希少な生き物たち」http://www.sizenken.biodic.go.jp/rdb/index.html外来種について…「外来生物法HP」http://www.env.go.jp/nature/intro/※外来種の報告は、外来いきものセンサスへhttp://ikilog.biodic.go.jp/希少種ナゴヤダルマガエルRana porosa brevipoda生息地中部地方から山陽地方と、四国の一部大きさ食べ物体長はオスで約5.6cm、メスで約6.3cmクモ、昆虫、ムカデ、カエルなど写真:自然環境研究センター戸田光彦絶滅危惧IB類(EN)ナゴヤダルマガエルは分布域が温暖な地域に限られ、各地で減少しています。トノサマガエルに似ていますが、トノサマガエルと比べて足が短いなどの違いがあります。背中は緑褐色で、赤褐色の線と黒色の丸い斑点をもっています。ほとんど水辺から離れず、干上がった水田の土の中や敷きワラの下で冬眠します。4月下旬から7月中旬に繁殖を行い、生まれた幼生は7月から9月までに陸にあがります。生息地である水田が減ったことや、外来種であるウシガエルによる捕食などが個体数減少の要因と考えられています。現在では、施設などで個体を育てて増やし野生復帰させる生息域外保全の取組も行われています。『レッドデータブック2014 -日本の絶滅のおそれのある野生生物-3爬虫類・両生類』2014年発行環境省自然環境局希少種保全推進室編「希少な野生動植物の保全」http://www.env.go.jp/nature/kisho/index.html!侵略的外来種スパルティナ属Spartina spp.原産地北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ北部主な被害生態系への被害備考特定外来生物イネ科の多年性草本で、密生した株状になるのが特徴です。日本では、スパルティナ・アルテルニフロラのみが定着しており、愛知県豊橋市では2008年、熊本県では2 0 0 9年に確認されました。密生した単一の植生を形成して在来種を駆逐し、在来の植物や無脊椎動物の個体密度を引き下げるとされています。愛知県では、準絶滅危惧種(NT)のハマサジ、シバナ、ウラギクが生育する塩性湿地を埋め尽くし、これらの生育を著しく阻害しました。このように、在来種を駆逐し、在来の植物や無脊椎動物の個体密度を引き下げるため、侵略的な植物とされています。愛知県では関係機関の連携により防除が進展し、県内根絶が近い状況となっています。31