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概要

エコジン08・09月号

ふだん耳にすることも多い「3R」という言葉。知ってはいるものの、実際に行動に移している人はどのくらいいるでしょう?私たちが身の回りでできるコトを学びながら、もっと暮らしに3 Rを取り入れてみませんか。「食品ロス」を減らそう日本では、1年間に約2,801万トンの食品残さが出されています(平成24年度)。このうち食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は、6 42万トンにも上ります。食品ロスを減らすためには、日頃から「もったいない」を意識することが大切。そうした観点から、近年は自治体による食品ロス削減のための独自の活動が広がっています。食品ロスってどのくらい出ているの?食品ロス削減のためには、まず現状を知ることが重要です。京都市では、平成1 9年度に家庭から出される生ごみの内訳を細かく調査。その結果、家庭から出される生ごみのうち食べ残しが3 8%を占めており、そのうち半分以上が手つかずのまま廃棄されていました。またそのうち、賞味期限前の食品が約4分の1を占めているということもわかりました。同市では、ごみ減量を啓発するウェブサイト「生ごみスッキリ情報館」上にもこの結果を掲載。「市民の食品ロス削減の意識向上のきっかけになればと考えています」(京都市ごみ減量推進課)。家庭から出される生ごみの内訳(平成19年度・京都市)半年を越える24%半年以内16%1カ月以内10%賞味期限前24%2週間以内7%1週間以内19%手つかずの食品食べ残し38%その他5.5%調理くず56%松本市「残さず食べよう!30・10運動」長野県松本市では、飲食店を対象にした取組「残さず食べよう! 3 0・10(さんまるいちまる)運動」を平成2 3年度から実施しています。飲食店の食品ロスの約6割を占める“食べ残し”を減らすのが狙いです。同市では、宴会や会食などで「注文の際に適量を心がける」「乾杯後の“3 0”分間は席を立たず料理を楽しむ」「会の終わりの“10”分間は自分の席に戻って再度料理を食べよう」と呼びかける、コースターなどの啓発品を飲食店に配布。積極的な呼びかけをしています。今年度からは佐賀市でも同運動が始まるなど、今後は全国で30・10運動の輪が広がることが期待されています。(←)同市では家庭向けに、「おうちで『残さず食べよう!30・10運動』」も行う。毎月3 0日を冷蔵庫クリーンアップデー、10日をもったいないクッキングデーとして推奨している。22エコジン