ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

エコジン08・09月号

は、ごみ焼却の余熱を利用した廃棄物発電を行っており、その電力で製造した水素を、市の公用車として使用する燃料電池自動車「FCXクラリティ」に供給する実証実験を開始した。このスマート水素ステーションが、1日に製造することができる水素の量は最大1.5㎏。これはFCXクラリティが約150km走行できる量に相当する。また、水素ステーション内には約18㎏分の貯蔵タンクも備えられているため、役所や事業所、地域単位で運用するには十分な水素注入のためのノズル。F C Xクラリティの水素タンクが、空の状態から3~4分で満タンになる。能力を備えている。「燃料電池自動車普及のためには水素供給インフラの拡充が不可欠。しかし現在は、大規模設備で水素を大量供給する都市圏向けのインフラ整備が中心です。この小型のスマート水素ステーションは設置が簡便で、低炭素な水素を製造する場所の制約を少なくできます。大都市圏では大型ステーションの補完的な役割として、また大型の商用ステーション整備に時間を要する地域においては、水素社会を始めるきっかけになれればと考えています。」(同社スマートコミュニティ企画室・江藤めぐみ氏)今後はこの水素ステーションを、風力、小水力、バイオマスなど、地域特性を活かした“エネルギーの地産地消”を実現するために、利用の拡大が期待される。管水路用マイクロ水力発電システム小水力発電は、年間発電量が多く、安定的に発電できる効率的な再生可能エネルギー発電システムとして注目されている。しかし、特に小さな水力を利用する100キロワット以下のマイクロ水力発電は、発電規模に対して導入コストが高く、機器のサイズも大きいため、設置可能な場所が限定され、普及が進まないという課題があった。ダイキン工業株式会社は、空調・油圧機器の省エネ商品開発で培った技術を応用し、水車・発電機・コントローラーをパッケージ化した小型で低コストの高効率管水路用マイクロ水力発電システムを開発。従来のシステムと比べ、設置面積が半分で済み、導入コストも大幅に削減できる。2014年11月なんとしから富山県南砺市で実証実験を行い、順調に稼動している。また、今年7月30日からは福島県相馬市の浄水場で新たに実証運転も始まった。なんとし南砺市に設置されたマイクロ水力発電システム。設備容量は16キロワットで、発電電力量は一般家庭28軒分に相当する100.8メガワット時。11