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概要

エコジン06・07月号

大の動物好きとして知られるお笑いタレントの田中直樹さん。生き物について取り上げるバラエティー番組に数多く出演し、ロケ先の世界各地でさまざまな生物に出会ってきた。「動物園や水族館に行くのも好きですし、動物のドキュメンタリー番組や図鑑を観るのも好き。でもやっぱり自然の中にいる生き物を見るのが一番ですね。彼らのテリトリーにちょっとだけお邪魔をさせてもらって、ありのままの姿をのぞき見ることができたときの興奮がたまりません」サメが大好きで、サメが泳ぐ海に潜りたくてダイビングのライセンスを取得したほど。海の中でケージに入り、カツオの頭を使ってサメをおびきよせて、歯が鮮明に見える距離で捕食するシーンを見たこともあるが、それよりも忘れられないのは、南アフリカの海岸で見たホホジロザメの姿だという。「映画『ジョーズ』のモデルにもなったサメですが、特に南最も発達した脳を持つヒトだからこそ、すアフリカの沿岸にいるホホジロザメは、エサのアシカなどを追って、海面から高々とジャンプするので、別名“エア・ジョーズ”とも呼ばれています。実際に空中へ飛び上がる姿をこの目で見ることができたのは、嬉しかったですね」サメの話になると、話題がつきない。「サメはほかの生き物と違って、歯が特徴的なんです。種類きょしによって歯の形が異なっていて、ホホジロザメは鋸歯と言って、三角形のまさにノコギリみたいな歯をしています。ところが同じように“人喰い”とも言われるイタチザメは、より固いものを食べるためなんでしょう、缶切りのように湾曲した歯が連なっています。歯の違いを比較しながらいろいろなサメを見ていくのも、とても面白いと思います!」延々と話ができるので、以前子どもと一緒に水族館を訪れたときにも、ツマグロ(メジロザメの仲間の小ぶりなサメ)の水槽の前で長々と解説。その後自宅に戻ると、子どもが熱を出してしまった。「知恵熱、なんでしょうね(笑)。だまって父親の話を聞いているのがかなりしんどかったんだと思います。それ以来、自分の思いを押しつけるのはやめようと思って、何か質問されたときにだけ答えるように気をつけています」この出来事が影響を及ぼすことなく、お子さんもいろいろな生き物に興味を持ち、夏休みの宿題の自由研究では、自分の体のサイズをベースに生き物の体長を比べるレポートを仕上げるなど、生き物に関心の目を向けている。生き物とのふれあい方を子どもたちに押しつけることはしないものの、田中