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概要

エコジン06・07月号

さらに詳しい情報はコチラ!vol.12環境省のレッドリストに挙げられた日本の希少な生き物たちや、日本の生態系に悪影響を与える外来種(侵略的外来種)について紹介します。希少種について…「RDB図鑑~希少な生き物たち」http://www.sizenken.biodic.go.jp/rdb/index.html外来種について…「外来生物法HP」http://www.env.go.jp/nature/intro/※外来種の報告は、外来いきものセンサスへhttp://ikilog.biodic.go.jp/希少種アカガシラカラスバトColumba janthina nitens生息地大きさ食べ物小笠原諸島の聟島列島から火山列島体は約40cm、翼を開くと長さ22~24cmガジュマル、シマホルトノキ、センダン、クワ類などの木の実や、ミミズなどの小動物。絶滅危惧IA類(CR)アカガシラカラスバトはカラスバトの亜種の一つで、小笠原諸島のみに生息しています。全身が金属のように光る黒色で、頭の部分は紫色がかった赤褐色をしています。主にうす暗い森の中にすみ、木の実、種子、ミミズなどを食べます。警戒心があまりなく、野外で人間と出会っても、まったく恐れずに逃げないようです。これはもともと、小笠原諸島には天敵となる生き物がいなかったためと考えられています。現在、アカガシラカラスバトは小笠原諸島全体で30~40羽程度いるといわれています。国内希少野生動植物種に指定され、東京都では2000年から人工飼育による個体数の増加や、生息環境の改善に取り組んでいます。!侵略的外来種セイヨウオオマルハナバチBombus terrestris原産地ヨーロッパ主な被害生態系に関わる被害備考特定外来生物黒と黄色の縞模様のふさふさした毛に覆われたマルハナバチの一種です。腹部の先端が白く、在来種と比べて大型になるのが特徴です。国内では1990年代初めから輸入され、農業資材としてトマト等の温室栽培の受粉に利用されています。野外へ逃げ出したものが北海道では定着しており、餌資源や営巣場所を巡って競合し、在来のマルハナバチを減少させています。また、在来種との交雑や盗蜜により在来植物の受粉を阻害する影響も指摘されています。2006年に特定外来生物に指定され、適切な管理の実施とともに、効果的な防除手法の開発やボランティアによる捕獲が進められています。セイヨウオオマルハナバチ→http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-kon-08.html35