ブックタイトルエコジン０６・０７月号

概要

エコジン０６・０７月号

エコに取り組む企業にフォーカス!環境保全に関する先進企業が、業界のトップランナーとして環境大臣から認定を受ける「エコ・ファースト制度」。ここでは、各企業が宣言する「エコ・ファーストの約束」に基づいた、さまざまな環境保全活動を紹介します。戸田建設株式会社再生可能エネルギー事業を新たな事業の柱として積極的に展開「グリーンエネルギー」の創出メガソーラー事業のほかにも、環境省の実証事業として、長崎県五島かばしま市椛島周辺海域に日本初となる商用規模の浮体式洋上風力発電施設を設置・運転している。洋上は風が強く、その変動も少ないため、安定的・効率的な発電が見込まれ、その実用化が期待されている。発電した電気は海底ケーブルで陸上に送られ、変電所を経て一般家庭に供給されている。発電容量は2メガワットで、一般家庭1,800世帯分に相当する電力の供給が可能だ。「環境先進企業」を目指す戸田建設では、1994年に企業環境理念である「戸田地球環境憲章」を制定し、環境リスクの低減と低炭素社会の構築に向けた活動に積極的に取り組んできた。こうした取組について、同社価値創造戦略ユニットマネージャーの樋口正一郎氏はこう語る。「私たちの事業は、ときに自然環境と対峙する仕事です。そのため、いかに環境と調和するかを常に考え続けてきました。社内に環境保護の文化が息づいているのです」同社の環境ロードマップでは、活動内容を「社会・ビジネス」「エネルギー」「環境技術・生産技術」「C S Rの4つのカテゴリーに分類している。このうち、「社会・ビジネス」分野で特徴的なのがZEB26