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概要

エコジン06・07月号

「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト『公開シンポジウムREPORT』2015年5月30日、「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの公開シンポジウムが、国連大学ウ・タント国際会議場で行われました。当日は、国連大学上級副学長・武内和彦氏による基調講演や、ゲストを招いてのパネルディスカッションを通じて、森里川海の恵みと社会との関わりなどについて広く意見が交わされるとともに、プロジェクトの外部アドバイザーでもある東京都市大学教授・涌井史郎氏から、取組についての中間とりまとめ案が発表されました。【中間とりまとめ案報告】中間とりまとめ案で示された今後の展開プロジェクトの目標森里川海のつながりとそこから得られる恵みを見つめ直し、これからの社会へ引き継ぐために、2つの目標を定めました。●森里川海を豊かに保ち、その恵みを引き出す森里川海の力を再生し、清浄な空気や豊かな水、食糧や資材などの恵みを供給する力、自然災害へのしなやかな対応力などを引き出せる社会をつくります。●一人ひとりが、森里川海の恵みを支える社会を作る一方的に森里川海の恵みに支えられるだけでなく、私たち自身も日々のライフスタイルを変えることで、森里川海を支えていくことが重要です。一人ひとりがそのことを意識し実践しながら暮らす社会をめざします。具体的な取組アイデア今後さまざまなアプローチで森里川海を守り、支えていきます。●森林のメタボ解消・健全化プログラム日本の森林を活用し、木材や生物多様性の保護などの事業を実施●生態系を活用したしなやかな災害対策人口減少をふまえた国土の利用と、森林、河川、農地を広く連携させた災害対策を行う●江戸前などの地域産食材再生のための環境づくりウナギやアサリなどの魚介類をこれからも味わえるよう、山から川、海へのつながりを見直す●トキやコウノトリなどが舞う国土づくりトキやコウノトリ、ツル類、猛禽類などの大型鳥類が生息出来るような環境を整備する●美しい日本の風景再生プログラム美しく心地よい雄大な自然を再生し、観光資源としても活用する●鳥獣などから国土・国民生活を守るプログラム農林業や生活環境、生態系をおびやかすニホンジカやイノシシなどの鳥獣を適切に管理する●森里川海の中で遊ぶ子どもの復活プログラム子どもたちが自然を身近に感じる機会を増やすことで、将来の世代へ森里川海を伝えていく●森里川海とつながるライフスタイルへの転換消費行動や余暇の時間の過ごし方を転換することで、暮らしを通じて森里川海の管理に貢献するボトムアップで取組を進める資金や労力を確保する協議会などの意見交換の場を設け、地域の意見が国の方針に反映される仕組みをつくる。森里川海のあるべき姿や管理の方向性を、幅広い層の参加を得て検討していく。一人ひとりの参加意識を高めるため、すべての個人や企業に少しずつの負担を提案(例えば1人一日1~2円程度など)。また“次世代への貯金・自然へのお賽銭”として、CSRやナショナルトラスト、利用者負担やボランティアも合わせて推進していく。プロジェクトの詳しい内容や最新情報については、右記Webサイトで公開しています。→URL http://www.env.go.jp/nature/morisatokawaumi/15