ブックタイトルエコジン06・07月号
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エコジン06・07月号
森・里・川・海をつなげ、支える動きはもうすでに始まっています。ここでは、そんな“つなぐ”活動を行っている人たちを紹介します。『つながり』で、東京湾を再生する。長年東京湾の再生をめざして活動している木村尚さん。この日も横浜で唯一残された自然海岸で、参加者と共にアマモを1, 4 0 0株植える活動を行った。アマモは水質を改善する手助けをし、魚などの産卵場所や隠れ家となる海草だ。木村さんが思い描く理想の東京湾は、森の養分を含んだ川の水が流れ込み、岸辺には植物が生えて干潟が続き、浅瀬にはアマモが生い茂る。「海だけを見ていても、海辺の再生は実現できません。例えば鮎は川で産卵して、孵化した稚魚が海に出て成長し、また川に戻ってきます。海と川の両方を行き来する鮎は、どちらかの環境だけが良くなっても育たないのです。鮎のように川と海の間、もしくは両方で育つ生物はたくさんいます。かつて環境が悪化したとき、こうした生物が最も影響を被りました。『川と海はつながっている』という目を持って対策を講じなかったことが原因のひとつだと考えられます。海も川も森のこと10写真/石原敦志