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概要

エコジン04・05月号

汚泥と生ごみの混合処理によるバイオガスの有効利用ハッケン!複合バイオマスメタン発酵施設下水道整備の拡大に伴う汚泥処理やし尿処理などの地域課題を解決するため、5種類のバイオマス(公共下水汚泥、農業集落排水汚泥、浄化槽汚泥、し尿、生ごみ)を集約混合処理する「複合バイオマスメタン発酵施設」を、国土交通省・環境省連携による全国初の試みとして2 0 0 6年度に整備した。混合処理によって発生したメタンガスは、エネルギーとして施設内で全量活用するとともに、発酵残さの乾燥にも利用している。また、最終発生固形物は粒状に加工し、袋詰めのうえ、農業用肥料として市民に無償配布。施設運転に伴うCO 2削減と合わせて、地域における循環型社会の形成につながっている。無償配布されている乾燥汚泥肥料「為五郎」の名前には、「地球やみんなの為になる、5つのバイオマスから生まれた肥料」という意味が込められている。エコに取り組む地域にフォーカス!環境問題への関心の高まりとともに、日本の各地でも地域を主体とした環境配慮型の社会づくりが行われています。ここでは地域主導モデルとして期待される、全国の先進的な取組を紹介します。文/梅澤聡すず石川県珠洲市石川県珠洲市は、能登半島の最先端に位置し、三方を海に囲まれ、いまも豊かな里山里海が残されている地域。2011年には、珠洲市を含む「能登の里山里海」が、日本で初めて「世界農業遺産(GIAHS)」に認定されている。珠洲市石川県再エネ多様性里山低炭素3R世帯数:6,424世帯総人口: 1万5 , 8 6 8人( 2 0 1 5年2月2 8日現在)26