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概要

エコジン04・05月号

エコに取り組む企業にフォーカス!環境保全に関する先進企業が、業界のトップランナーとして環境大臣から認定を受ける「エコ・ファースト制度」。ここでは、各企業が宣言する「エコ・ファーストの約束」に基づいた、さまざまな環境保全活動を紹介します。東日本大震災で被災した農家を支援する活動の一環として、宮城県や福島県の農業高校を対象に「鉄コーティング直播」実習も行っている。株式会社クボタ「食料」「水」「環境」の分野で、社会の発展や地球環境の保全に貢献農業技術や農業機械の開発で環境負荷低減苗を育ててから田に植えるのではなく、田に種子を直接播く「直播栽培」は、省力化、低コスト化など数々のメリットを得られることから、注目を集めている。なかでも鉄コーティングは、鳥害の軽減や浮き苗の発生という問題を解消するとともに、長期保存可能なため、農閑期にあらかじめ種子の粉衣を行うなど作業の効率化ができる。また、小規模農家や高齢者に向けた省力、軽労化にも極めて有効である。「1890年、鋳物の製造から始まり、その後日本で初めて水道用鋳鉄管の国産化に成功したクボタは、現在、『食料・水・環境』の3つの分野で事業を展開しています。『食料』の増産に貢献するトラクタやコンバインなどの農業機械。『水』の安定供給に貢献する鉄管やポンプ、バルブなどの水インフラ関連製品。そして生活環境整備や水処理などのエンジニアリング技術は『環境』の改善に貢献します」。生産技術本部環境管理部長を務める瀬崎啓輔氏は、同社の事業内容をこのように説明する。クボタは、環境に配慮した企業活動・製品・技術を通じて、地球環境・地域環境の保全に貢献することを基本方針に掲げ、「エコ・ファーストの約束」でも事業経営の最重要課題と位置づけている。食料・水・環境といった社会的課題の解決に向けて、クボタが推進している社会貢献活動が「クボタeプロジェクト」だ。「インドでの井戸建設など海外の水環境22