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概要

エコジン12・01月号

ハッケン!必要なときに、必要な分だけ買い物する人たちに「考える機会」を提供する店上勝百貨店「“ゼロ・ウェイスト宣言の町”であることは、上勝町の貴重な地域資源。ならば、その資源を活かして“ごみを出さない買い方ができる店”を作れないか」との問題意識から2 0 13年にオープン。上勝の棚田でとれた米や豆、パスタ、調味料などの食料品はもちろん、シャンプーや洗剤なども量り売りしている。飴や野菜は1個から、スパイスはスプーン1杯から買うことができるため、一人暮らしのお年寄りにも好評だ。購入した商品は、地元の高齢者福祉施設のお年寄りがアクティビティとして作ったオリジナルの「新聞紙バッグ」に入れてくれる。ずらりと並んだ量り売り商品。自分が必要な分だけを買うことができる。*現在、店舗改装のため休業中。2015年春にリニューアルオープン予定。中山間地域ならではの資源を活かし「年商2億6000万円」のビジネスに株式会社いろどりハッケン!商品である葉っぱは軽量なので、女性や高齢者でも扱いやすい。日本料理を美しく彩る「つまもの」(季節の葉や花、山菜など)の栽培・出荷・販売を行う「葉っぱビジネス」を19 8 6年にスタート。町の人口の半数近くを占めるお年寄りが活躍できるビジネスとして定着し、現在、つまものの種類は320以上。年間を通じてさまざまな葉っぱを出荷している。また、2010年8月から内閣府の地域社会雇用創造事業として、2 012年4月からは町からの委託という形で、上勝町の移住・交流人口の増加、町のファンづくりを目的としたインターンシップ事業も展開。500名近くを受け入れ、約30名が町内に移住した(2014年11月現在)。その中には上勝町で起業し、新しいビジネスを始めた人も。世界が注目する「ゼロ・ウェイスト宣言」の町2003年9月、徳島県上勝町では、未来の子どもたちに、きれいな空気、おいしい水、豊かな大地を継承することを目的として「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った。宣言の内容は「地球を汚さない人づくりに努めます」「ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします」「地球環境をよくするため世界中に多くの仲間をつくります」の3点。この宣言に基づき、町ではごみ収集車による回収を行わず、町民各自が「ごみステーション」にごみを持ち込む。持ち込まれたごみは34種類に分別された後、品目別にリサイクル業者が回収し、資源として再利用されている。この「上勝方式」を視察するため、国内外から年間約2,500人が訪れる。27