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概要

エコジン12・01月号

日本航空株式会社「エコフライト」から地球規模の大気観測まで事業活動を通じて地球環境保全に貢献「航空機による大気観測プロジェクト」への協力同プロジェクトで観測されてきた、高度10km付近の北半球と南半球のCO2濃度の変動。グラフが波打っているのは、地上の植物による光合成と呼吸の影響。上空においても、CO2濃度が徐々に上昇していることがわかる。(データ提供:C O N T R A I Lプロジェクトチーム)飛行機に、本プロジェクトで開発された専用の観測機器(自動大気採取装置、C O 2濃度連続測定装置)を搭載して観測を行う。このうち、C O 2濃度連続測定装置は、機体の上昇中・巡航中・降下中と連続してデータを取得することが可能であり、世界の広範囲、高頻度の観測として世界初の試み。この観測によって得られた上空大気の膨大なデータは、地球規模での長期的な気候変動メカニズム解明を目的とした研究のために、世界中の研究者に広く公開・利用され、新たな研究成果につながっている。ボーイング社が行う、環境にやさしい航空技術の実証実験「ボーイングeco Demonstrator 787」のフライトテストにも参加。社会のグローバル化が進む現代において、航空輸送は欠くことのできない社会インフラであり、今後も、アジアをはじめ世界的に航空需要の増加が予測されている。その一方で、航空機の運航には大量の燃料消費と、その結果としてのC O 2排出が避けられない。日本航空グループでは、こうした問題意識から、燃費性能の良い機体の導入、搭載物の軽量化、燃費効率に優れた運航方式の導入など、事業活動のあらゆる場面においてさまざまな工夫を行うことで、環境負荷低減に努めている。同社CSRグループ・アシスタントマネジャーの江藤仁樹氏はこう語る。「こうした取り組みの中で、従来からパイロットが経験的に行ってきたさまざまな工夫を全社的な活動に広めたのが『エコフライト活動』です。例えば24