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概要

エコジン12・01月号

エコに取り組む企業にフォーカス!環境保全に関する先進企業が、業界のトップランナーとして環境大臣から認定を受ける「エコ・ファースト制度」。ここでは、各企業が宣言する「エコ・ファーストの約束」に基づいた、さまざまな環境保全活動を紹介します。ミシュラン環境対応タイヤ日本における20年の歴史エコタイヤの伝統を継承日本ミシュランタイヤ株式会社世界をリードする技術で「持続可能なモビリティ」に貢献車の燃費が社会の関心事になる以前に、ラジアルタイヤを開発したミシュラン(写真左は、ラジアルタイヤの最初のプロトタイプ「虫かごタイヤ」)。2013年に発売された新製品「MICHELIN ENERGY SAVER+」には、その先見性と企業理念が凝縮されている。1992年に世界に先がけて発表した環境対応タイヤ「ENERGY MXT」の第5世代として、タイヤの基本性能である安全性、経済性、居住性を高い次元でバランスさせ、低燃費性能もさらに向上している。フランスのタイヤメーカー、ミシュランは、1946年に世界で初めて「ラジアル構造」のタイヤを発表したことで知られている。さらに92年には、接地面のゴム素材に、独特の柔軟性をもつシリカ(二酸化ケイ素)を配合したコンパウンド技術を開発。これらの技術によって、タイヤに必要な諸性能を犠牲にせずに転がり抵抗の低減と、それに伴う燃料消費の抑制を可能とし、タイヤの性能は飛躍的に向上した。現在の“エコタイヤ”は、このミシュランの発想が原点と言われている。日本ミシュラン株式会社広報部長の加藤久美子氏はこう語る。「タイヤの転がり抵抗を少なくしようとすると、グリップや耐摩耗性能が犠牲になるというのがそれまでの考え方でした。それを打ち破る技術が、このシリカテクノロジーです。ミシュランでは、タイヤ性能のある1つの側面を、他の側面を犠牲にす22