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概要

エコジン12・01月号

応用編特別講義地域に密着した身近な存在・百貨店から呼びかけるウォームビズ今回の講師髙橋亜子さん日本百貨店協会業務・政策統括部政策部マネージャー日本百貨店協会は、2 0 0 5年のウォームビズのスタート時から、趣旨に賛同して日本全国の会員百貨店に協力を呼びかけてきました。現在、全国83社226店舗でウォームビズ、ウォームシェアを実施しています。百貨店という場所は、地域に密着した一般消費者にとって身近な存在ですから、普及啓発といった堅苦しいものではなく、楽しみながら省エネに貢献できる工夫や商品を提案しています。ここ数年、クールビズと共にウォームビズもお客さまに浸透していると実感しています。クールビズは「いかに省くか」というマイナスの発想ですが、ウォームビズは、いつもの着こなしに足していく「プラスの法則」なので、楽しみながら取り組めるという点も大きいのではないでしょうか。マフラーや手袋、セーターなどの定番から、新素材を使った保温性の高いインナー、帽子やストールなど、メーカーからウォームビズを意識したアイテムが多く打ち出されています。デザインや色、柄も多様になってきて、好みに合わせて商品を選びながら、楽しくウォームビズを採り入れることができるようになりました。私たち百貨店も、各店舗やお客さまに「がまん」を呼びかけるのではなく、ウォームビズ、ウォームシェアという「楽しい合言葉」があったほうが、取り組みやすいです。10シーズン目にあたる2014年から2015年にかけての冬は、「暖房消してデパートに集まろう」というキャッチフレーズのポスターやステッカーを店内に掲示。自宅で暖房を使う代わりに、百貨店に来て温まってもらうウォームシェアを提案しています。実は百貨店では、冬でもほとんど暖房を入れていません。店内に入って来られたお客さまから「暖房が効きすぎているのでは」とご指摘をいただくことがあるのですが、店内の照明や人の発する熱で十分過ぎるくらい温かくなっているのです。各店舗では、ご当地の鍋料理の紹介やコンテストなども開催しています。自宅の電気や暖房を消して、ぜひ百貨店にお越しいただき、楽しい冬のアイテムを探していただきたいですね。百貨店ならではの視点からウォームビズを呼びかけるポスター今回のおさらいウォームビズは「プラスの法則」で“楽しみながら取り組む”こと!19